デジャブはどうして起こるの?

2016年11月11日

初めて訪れる土地で、なぜか「前にも来たことがある」、「この光景見たことあるぞ」と、あるはずはないのによく知っているような不思議な感覚に陥ることがあります。

このように、初めての体験を、すでに経験したことがあると錯覚する現象を「デジャブ」と呼びます。

実は、デジャブは、てんかんのような突然の発作と関係しているといわれています。

しかし、てんかんなどの持病を持っていない人が、どうしてデジャブを体験するのかについては、解明しようと様々な研究が行われてきましたが、未だにはっきりとしたことは分かっていません。

ここでは、デジャブに関して、脳科学者たちが導き出したいくつかの仮説をLife Nogginから紹介します。

デジャブとは

デジャブはフランス語で「過去にすでに見たことがある」という意味で、世界の人口の2/3が、少なくとも一度は経験したことがあるといわれています。日本語では、既視感(きしかん)として知られています。

それでは、どうしてデジャブの体験をするたびに、それが何かをはっきりと説明することができないのでしょうか。それは、無意識に何かを認識しているだけなのでしょうか。

これについては、世界中で、数多くの脳科学者が研究を行い「進行中の記憶説、脳が蓄積した過去の行事説、ホログラフィで作り出した画像説、記憶の二重処理説、他から得た別の記憶説、携帯電話理論、別(異)世界理論」など様々な仮説をたてていますが、そのなかでも特に有名な3つの説を下記で紹介します。

デュアル プロセッシング(記憶の二重処理説)

デュアル プロセッシングとは、2つ実際の経験に基づいた知識や一連の工程が、瞬間的に同調することによってデジャブが起こるという説です。

例えば、人の脳は、何かと同じような光景を見たとき、これまでの似たような記憶を呼び起こすようになっていますが、デジャブが起きたときの脳は、この工程を一気に飛ばして、感覚的に見たことがあると誤って認識してしまうようです。

神経系が適切に機能しない

デジャブは、ニューロンの自然発火や信号伝達の遅れが原因であるという説です。

例えば、アルパカがハイヒールを履いて歩いている写真を見たとき、ありえないはずなのに、一度見たことがあるような気がすることです。

通常、目で見た情報は、目から大脳皮質の視覚野と呼ばれるところに送られます。

しかし、デジャブが起こるとき、左目から送られた情報が、右目から送られた情報よりも少し早く脳に到達してしまったにもかかわらず、その時間の差があまりにも短すぎたため、情報を記憶として整理する前に、2度起こった現象だと感じてしまうようです。

直観的に認識してしまう

初めての経験なのに、いくつかの似た要素が要因となり、直感的によく知っていると誤った感覚に陥ることです。

例えば、初めて新しい友達の家に行ったときに、自分と同じテーブルを使っているなど、いくつかの要素が似ていた場合、それを以前どこで見たのかを認識しないまま強い親しみを感じることがあります。

この認識の混乱によって、ただテーブルが一緒なだけにも関わらず、直感的に誤って、以前にも友達の家に来たことがあると脳が極端な反応を示してしまうことです。

そういった場合、もしかしたら、他にも似通った物を使っていたり、部屋の飾り付けやデザインが似ているなど、複数の手がかりが合致した可能性もありますが、このとき、はっきりとそれを脳が認識しているわけではありません。

このように、デジャブとは、脳や神経細胞が、なんらかの要因で記憶の処理や情報伝達の工程でうまく働かなくなったときに錯覚を起こす現象であるという説が有力だといわれています。