今回は、ニューヨークのバーテンダ―が伝説的なステータスを持つに値する「マイタイ」の作り方を紹介。近年、マイタイは劣悪なレシピが多いので、質と新鮮さを大切にした本来のレシピを見直してみてください。
知らなければ損するのがアーモンドシロップの存在。本当のマイタイを作るための重要な材料です。
トム・メイシー氏は、ニューヨークのブルックリンにあるバー「Clover Club」のパートオーナーです。
マイ・タイはティキ・ドリンクのフラッグシップ・カクテルです。
ティキ・カルチャーは1950年代にアメリカで人気を博した南の島をコンセプトにした文化。ティキとは、ハワイのポリネシア神話での人類創造神を意味します。
当時は、地元のポリネシアンスタイルの「ティキ・バー」で、ハワイのビーチにいるような気分になれるトロピカルドリンクを注文するのが一大ブームとなりました。
しかし、一方でマイタイは長年に渡り、あまりよくないレシピが出回ってきました。
もしあなたが以前マイタイを飲んでおいしくなかったとしたら、それはおそらく適切に作られていなかったのでしょう。
でも、これから紹介する作り方で作れば、伝説的なステータスを持つに値する「マイタイ」が完成します。
マイタイの材料
まずは、ジャマイカ産ラム酒(Jamaican rum)を使います。フルボディのジャマイカ産のラム酒は必要不可欠です。ちなみに、メイシー氏が使っているのは「アプルトン・エステート・ラム」。
オレンジキュラソーはできるだけ高品質のものを使いましょう。オレンジシロップのようなものはNG。
ジャマイカ産ラム酒 60ml
オレンジキュラソー 15ml
ライム果汁 20ml
アーモンドシロップ 15ml
クラッシュアイス(カクテルグラスに入れておく)
パイナップルジュースは入れません。もしOJを使う人がいたら、それは間違っていると教えてあげてください。
ライムは、カクテルを作る時に果実を絞ってください。どうしても手元にない場合はライムジュース100%で代用しましょう。
そして、本物のマイタイを作るために欠かせない材料が、アーモンドシロップ。
アーモンドシロップは、コーヒーショップやグルメショップで市販されていますが、わざわざ探しに行く価値があります。このシロップを使うと、マイタイが一段と素晴らしいものになりますよ。
下準備としては、角氷をスピーディに砕ける手動式アイスクラッシャーで氷を砕いておきましょう。
カクテルの作り方(シェイク)
材料をすべてシェイカーに入れたら、これをシェイク。氷で薄まってしまうので、あまり長くは振らず、すべての材料を混ぜ合わせられる程度の3、4秒くらいで十分。
先程下準備で砕いておいた氷を、冷凍庫で冷やしたグラスいっぱいに入れます。このクラッシュアイスでも味がうすまるので、シェイクはほどほどにとどめておきます。
グラスにシェイクしたマイタイを注いでください。
飾りの傘はなくても大丈夫。輪切りにしたライムとミントを添えて。このガーニッシュがカクテルをより一層引き立ててくれます。2本のストローも忘れずにさしましょう。
マイタイは、見た目だけで気分が上がりますね。
タヒチ語で「最高」という意味の「マイタイ」は、まさにその通りです。
ぜひリラックスした空間で、まるでビーチにいる気分にひたって格別の一杯を。これが、ティキ・カクテルの代表的存在「マイタイ」の作り方です。