透明で大きな氷の作り方

透明な氷の作り方夏のドリンクレシピ

比較的簡単に、1回で大きな透明の氷を作れたら便利だと思いませんか。しかも、カクテル作りに理想的な透明感と大きさを実現したものならなおさらです。

幸いにもその方法はあります。

今回は、白い線やくすみのない美しく透き通った大きな氷を一度で作る方法を紹介します。

透明な氷を作る方法についは、ネットで検索すればさまざまな作り方が紹介されています。しかし、効率性やコストパフォーマンスで劣ってしまうものも多くあります。

たとえば、蒸留水を使うべきだという人は、水道水を2回沸騰させて不純物を取り除いた後凍らせる方法を紹介していますが、それでは手間と時間がかかります。

透明な氷を作るためのシリコーン製の市販の製氷器なら簡単にできそうですが、高価だし一回に作れる氷の量も限られています。

これでは、どれが最も簡単で効率的な氷の作り方なのか迷ってしまいますね?

そんな中、やっとたどりついたのがUncle Pete’s Cocktail Shopさんによる以下の作り方です。

なぜ透明で大きな氷がよいのか?

多くのカクテルは、グラスに透明な氷を入れてより完璧に作られています。

氷のサイズが大きければそれだけ氷が溶けるペースがゆっくりとなります。溶けにくいことは、風味が失われることなく、飲み物を楽しむ時間が長くなることを意味します。

もちろん飲み物の見栄えもよくなります。グラスに透明な氷が浮かんでいるだけでカクテルも見事に見えますね。

実際に、透明な氷が入った飲み物において、脳はあなたの味覚をだましてそれがもっとおいしいと感じさせてくれるのです。

それだけではありません。空気などの不純物が少ないので、炭酸を注ぐときに泡があふれて邪魔をするのも防いでくれます。

保冷ケースで大きな透明の氷を作る方法

クーラーボックスで透明の氷を作る方法

写真は、コールマンの取り外し可能な蓋付きの小さなクーラーボックス(のフタを外して逆さにしたもの)です。

ミニクーラーボックスが入る冷凍庫であればベストですが、入らなければ発泡スチロールの入れ物を冷凍庫にあわせて切って使ってみてください。

作り方は簡単で、クーラーボックスの上数センチほど隙間を開けて水道水を入れ、フタをせずに冷凍庫で凍らせるだけ。

ポイントは、完全に氷にしないこと。冷凍庫にもよりますが、20時間から24時間冷やします。氷は上から凍るので、下側に凍っていない水を残しておくことで、白っぽくなるのを防いで透明な氷ができます。

時間が経ったら、冷凍庫から出して5分から10分間室温に置きます

これは、冷凍庫から出してすぐの氷を水につけると、氷にひびが入ってせっかくの透明感が台無しになってしまうためです。

ペットボトルで透明の氷を作る方法

そうはいってもやはり日本の冷蔵庫は小さいので、クーラーボックスが入るスペースを確保するのは難しいかもしれません。

そこで、ペットボトルと100均などで販売されているボトル用保冷カバーを使って透明の氷を作る方法を紹介します。

ペットボトルで透明の氷を作る方法

写真では、ペットボトルを1/2から2/3の高さで切ったものが使われています。保冷カバーの内側にビニール袋を入れてその中に切ったペットボトルを入れます。

後は、先ほどのクーラーボックスと同じで、冷凍庫で20時間程度待つだけ。

透明の氷を作る方法

できた氷を5分から10分室温におくか、ペットボトルごと流水にあててから氷を取り出します。

大きな氷の処置方法

大きな氷ができたら、まな板の上で塊をひっくり返して室温に10分程度置いたのち、クーラーボックスを外します。

上側(もともと底だった部分)は表面だけが凍っており、中が水の状態なので、フォークなどで割って水を出します。

下側の氷の塊が透明な氷になります。冷凍ナイフのようにのこぎり刃がついたナイフで大きめの角氷に切り分けてください。はじめに、ナイフで氷に切れ込みを入れた後、ナイフの上から木のハンマーで軽く叩いて割ります。

切り分けた後、余った氷は、ジップロックなどの密閉容器に入れて冷凍庫で保存しておきましょう。

ただし、次に使用するときにも、冷凍庫から出した氷をすぐにドリンクに入れるとひびわれが入ってしまうため、2分くらい室温に置いてから使用してください。

透明な氷ができる理由

通常の角氷は、あらゆる側面から凍結されます。

これにより、透明な氷をつくるうえで邪魔になる空気(気泡)や塩素などの不純物は逃げ道がなくなって、立方体の中心に全て閉じ込められてしまうのです。

クーラーボックスで水を凍結することにより、氷が上側から凍っていくにつれて、これらの空気や不純物の粒子を上から下に向けて強制的に追いやり、下側の水の中に逃がします。

これにより、不純物のない原水の純粋な部分が上側で完全結晶を形成

つまり、上側には透き通った氷。水に溶けていた空気と粒子はすべて、氷塊の下の水に行き着くのです。

実は、市販されている7000円から10000円程度の製氷機も、この原理が取り入れられています。氷ができるシリコンの部分を上に配置し、下側にまだ完全に氷にならない部分を残しているのです。

参照元:No room in your freezer? No Problem! Clear Ice Cylinders!