みなさんは、ダニのなかに、自分の体重の100倍もの血液を数週間にわたって吸う種がいることをご存知でしょうか?
しかし、動物の体は、血液を止めたり、傷ついた組織を修復しようとする力があります。
その力に対抗しながら、ダニは、どうやってそれほど長い時間血液を吸い続けることができるのでしょうか?
不思議だと思いませんか?
以下に、ダニの興味深い生態について紹介します。
ダニってどんな生き物?
この小さなダニは、危険な昆虫です。おっと、間違えました。
ダニは「節足動物」という仲間には属しますが、昆虫ではありませんでした。
ダニを拡大して見ると、昆虫ではない理由が分かります。
6本足のタマムシと比べると、ダニは8本足なので、クモのようなクモ綱です。
すべてのマダニ科のダニは、生存と繁殖に血液を必要とし、どの宿主の血液を必要とするかはダニの種によって異なります。
また、ほとんどの場合、幼虫、若虫、成虫と各発育段階によっても宿主が異なります。
ダニの食事
おなかをすかせたダニは、まず何かに登り始める傾向があります。
植物の頂上まで登ると、3対目と4対目の脚で枝をつかみ、1対目の脚を伸ばしました。
ダニはそのままここに座って準備をし、通りすがりの宿主をつかんで飛び移るのです。
ダニはジャンプできないので、このクエスティングと呼ばれる宿主探索行動をすることが分かっています。
ダニは吸血で大きく膨れる
ダニは、血を吸い始めたら、どれくらい大きくなるのでしょうか?
北米最大のガマダニ(Amblyomma tuberculatum)は、吸血すると元の大きさの100倍まで膨らみます。
宿主のアナホリゴファーガメの血液を吸い始めると、数日から数週間にわたって自分の体重の約100倍もの血液を捕食してしまうのです。
では、なぜダニは、それほど長い時間捕食できるのでしょうか?
驚いたことに、ダニの唾液には、数十種のタンパク質を含んだ5000以上ものペプチドが含まれていると想定されています。
いかがでしたか?これほど小さく複雑な生物に進化したダニは本当に興味深い生物ですね。
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