砂漠の下には何があるのか?

砂漠の砂の下には何があるのか?自然科学・地球科学

実は、砂漠に対するイメージとは異なり、砂漠の80%は砂で覆われているのではなく、岩盤やひび割れた粘土質の大地がむき出しになっているのです。

では、砂漠の砂は一体どこから来るのでしょうか?

以下に、乾燥した砂漠の砂をすべて掃除機で吸い取ったら何が見つかるのかについて、砂丘やゴロゴロとした岩盤砂漠など、さまざまなタイプの砂漠を形成する独特の侵食パターンや気候的要因をもとに紹介します。

砂漠はなぜできるのか?

正式な定義では、砂漠は降水量が極端に少ないことを特徴とする地域です。

降水量が少ない原因の1つは、「山の反対側」に存在することです。

砂漠ができる要因

たとえば、西から吹き込んで南北の山脈にぶつかる気象システムを考えてみましょう。

暖かく湿った空気が、山の麓にぶつかって上昇し始めると、雲が形成されます。

そして、湿った空気は、上昇するにつれて冷やされていくので、大気中の水分が降雨の形で放出されます。

空気が山の頂上を通過する頃には、空気はほとんどの水分を失っています。

山を越えた東側は「雨陰(ういん)」と呼ばれ、 空気は下降して暖められますが、湿気はありません。

砂漠のでき方

その結果、多くの場合、熱く乾燥した風が発生し、数千年、または、数百万年にわたって砂漠の形成を促す可能性があります。

こうした何百万年にもわたる気象パターンと地形的要因により、生命を維持するには水が不十分で根がはれないために、土地にはほとんど植物の姿が見られなくなります。

これらの砂漠は、熱せられやすく冷やされやすいため、温度変化の影響を大きく受ける地となり、この急激な温度変動が、生命の繁栄へのさらなる障害となります。

砂漠の砂はどこから来たのか?

さて、そもそも砂漠の「砂」はどこから来るのでしょうか?

昼夜の急激な温度変化によるストレスで、岩石は割れたり、亀裂が入ったりする可能性があります。

昼夜の温度変化で土地がひびわれる

このような岩石に、乾燥した突風が加わると侵食がすすみ、数千年にわたって大量の砂が形成されます。

砂は基本的にサイズによって分類されます。

大きくて重い砕けた砂の上には、細かいシルト状の砂が表面に覆いかぶさります。砂丘では、これらの細かい砂は簡単に吹き飛ばされます。

砂嵐

砂は研磨物質として作用するため、風によって砂の力だけで地面が岩の骨まで剥がれ落ち、異常な岩層や露頭が吹き出すこともあります。

砂丘の砂は、風によって成長しながらさまざまな地層を形成し、風景を常に変化させます。

砂漠の砂の下には何があるのか?

砂漠の風景

実のところ、砂漠の約80%は砂で覆われていません

実際にはその下の裸地、つまり、乾燥した生態系の岩盤とひび割れた粘土が侵食によって露出しています。

覆う土壌も、その土壌を保持する植物もないため、砂漠の石は完全には覆われず、風雨にさらされているのです。

そのため、砂丘のなだらかな平原は、かつてその下に存在したなだらかな丘陵を暗示している可能性があります。

地理的に近い場合、砂漠の露出した領域は砂で覆われた領域と同じである可能性が高くなります。

どうやら砂漠が「成長」するにつれて砂が広がっているのではなく、むしろ土壌が吹き飛ばされたことで植生が減少し、浸食プロセスが始まり、砂漠の端の生態系が崩壊されることで砂漠が広がっていくようです。

参照元:beneath the desert sands