「心のない父…私たちは幼い頃家に帰るのが怖かった…」
何年もの間、テリー・クルーズ(元アメリカンフットボール選手の俳優)は父親を恐れていた。
そして、数十年後、強靭な肉体に成長したテリーはついに幼少期からの問題に立ち向い、父を力で打ち負かしたのだ。
しかし、それが彼の最大の後悔になってしまった。
一体、何が彼を後悔させたのか?
以下は、怒りで心を乱されされる前に見てほしいテリーの実話とメッセージです。
彼は、最愛の妻が何年も伝え続けてくれたある言葉によって、父親という名の「権威」や、暴力という名の「支配」から抜け、自らの道を進むことができるようになったといいます。
父から受けた大きな影響
幼い頃の一番古い記憶では、父が母の顔に思い切り手を出したこと。
父は母を愛していると言うのに何が何か分からなかった。
そして、大きな父を見上げて、「母を守りたい、強くなりたい、力をつけなければ」と思った。
もう二度と母をあんな目に合わせるようなことはしないと。
私は、13歳でジムに入り、ダンベルを2つ持って、ひたすらトレーニングを続けた。
自分自身をコントロールし、自分の人生をコントロールできるようになりたかったからだ。
父を打ち負かした最大の後悔
そして、成長し、鍛え上げた体を手に入れた私は、父にこう言ったんだ。
「もう俺は5歳の子供ではない。何が起きてるか分かってるんだ。もう二度と酔っぱらって暴れるな」と。
しかし、ある電話がきた。
「父が、母にまた手を」と。
私は、家にかけつけ、「何が起きているんだ?俺は言ったよな」と父を責め、あまりの怒りに重たい一発を父にくらわした。
私は、これが自分がすべきことだと思っていた。私たちが立ちあがらなければならない全てのことは、こうしないと何もよくならないと。
他の人が感じたことを感じさせれば、父親も理解してくれるだろうと思った。
でも、母は泣き出した。実際は、何もうまくいかなかった。それどころかもっと最悪な気分になった。
妻の言葉
妻は、何年もかけて、私に暴力では何も解決できないことを以下のように伝え続けてくれました。
もし誰かがあなたの気持ちをかき乱そうとしたり、ハッパをかけて怒らせるような状況に追い込もうとしたりしたとしても、決して心を乱されないで。」
テリー・クルーズは、10月に上院司法委員会の前でハリウッドのエージェントから暴行を受けたことを証言したした際に、なぜそのエージェントにやり返すことをしなかったのかをこう振り返っています。
「そのエージェントは私の腕をつかみ続けた。おまえを支配しているのは俺だと強調するように。
私は、怒りしか感じなかった。
しかし、そのときに何よりも私を落ち着かせてくれたのは、妻が私の腕を抱き続けてくれたことでした。
彼女は、「私は今、あなたを誇りに思うわ」と私の腕をつかみ続けたのです。」
怒りで心が乱される前に
今は、(暴力や支配とは)別の道に行けたことにとても感謝しています。
あなたがたは、良いことを選ぶことも、悪いことを選ぶこともできます。
妥協する必要はありません。
これが私たちがしたこと、これが私たちのありかたなのです。
両親からきたものではなく、あなたが経験してきたことがあなたなのです。
両親のものを必ずしも受け継ぐ必要はないんだ。
私たちはもっと声を上げなければならない。
周りに左右されずに、自分を立ち上がらせる者に春はくるのだから。