ここでは、有名な英語の早口言葉(Tongue twister)を三つ紹介します。
- 発音の練習になる「She Sells Seashells/貝殻売り」
- 早口競争ができる「Peter Piper/ピーター パイパー 」
- クイズ形式になった「woodchuck/ウッドチャック」
どれも、舌がこんがらがりそうな早口言葉ばかりですが、特にShe Sells Seashellsは、日本人が区別しにくいといわれるshとseaの発音をマスターするにはもってこいの歌です。
ここで、知っておくと役立つ英語のポイントをひとつ。
日本人は、「siː(sell、sea)」の発音が、ほとんど「ʃ iː(She、shell、shore、sure)」の発音になってしまう傾向があります。
siːの発音は、口の力を抜き、上下の前歯を合わせて、歯の裏側に舌をあてて、「ス」と短く空気が抜けるように息を吐く。
ʃ iːは、奥歯を合わせて、歯の裏側に舌をあてて、軽く唇を突き出すようにして「シュ」に似た「ス」で空気を出す。
例えば、ネイティブにMay I sit here?(座ってもいいですか)と尋ねる時に、sitを間違えてshitと発音してしまうと、「ここでう〇こをしていいですか?」といった意味になり、とても恥ずかしい思いをすることになるのでご注意を。
このように英語の早口言葉は、1つの音に集中して練習することで、英語の発音がスムーズになるというメリットがあります。
単なる子供の遊びではなく、俳優や歌手、アナウンサーなども発音やアーティキュレーションを鍛えるために使用し、英語を勉強中の人にとっては、特定の音の発音をマスターするのに役立てることができるのです。
さっそく、以下に有名な英語の早口言葉(Tongue twister)を三つ順番に紹介していきます。
「She Sells Seashells/貝殻売り」英語の歌詞 意味
She sells seashells by the seashore
彼女は海岸で海の貝殻を売っている
The shells she sells are surely seashells
彼女が売る貝殻はきっと海の貝殻だ
So if she sells shells on the seashore
だから、もし彼女が海岸で海の貝殻を売っているのなら
I’m sure she sells seashore shells
貝殻はきっと海岸の貝殻だ
早口言葉を動画で見る
「貝殻売り|She Sells Seashells」の他にも舌がこんがらがりそうなマザーグースの早口言葉の歌はいくつかあります。下記にその一つ「ピーター パイパー /Peter Piper」を紹介します。
「ピーター パイパー /Peter Piper」
始めはゆっくりと、どんどんスピードアップさせます。子供同士で競い合ったり、発音の練習に何度も言ってみたりするのもおすすめです。
英語の歌詞 意味
Peter Piper picked
a peck of pickled peppers.
A peck of pickled peppers
Peter Piper picked.
ピーターパイパーは、1つのペックのペッパーピクルスを取った
ピーターパイパーが取った1つのペックのペッパーピクルス
If Peter Piper picked
a peck of pickled peppers,
Where’s the peck of pickled
peppers Peter Piper picked?
もしピーターパイパーが1つのペックのペッパーピクルスを取ったら
ピーターパイパーが取ったペッパーピクルスはどこにあるの?
クイズと答えの形式になった早口言葉「ウッドチャック/woodchuck」
ウッドチャック/woodchuck、または、グラウンドホッグ(groundhog)とも呼ばれるリス科の哺乳類についての英語の早口言葉です。
このウッドチャックの早口言葉は、「w 」の発音を練習するのに最適です。
唇をすぼめて、歯と歯の間に小さな隙間を作り、「ウ」の音を出します。
英語の歌詞 意味
How much wood would a woodchuck chuck
if a woodchuck could chuck wood?
ウッドチャックが木を放り投げられるなら
何本投げるだろう
この2行が一般的に知られる基本的な言い回しです。wとchの発音が5個ずつ組み込まれます。
これに答えが続きます。
He would chuck as much wood as a woodchuck could
If a woodchuck could chuck wood.
ウッドチャックが木を投げられるなら、
ウッドチャックが投げられるだけたくさん投げるだろう
基本的な歌詞の他にも、下記のような言い回し例があります。
A woodchuck would chuck as much wood as a woodchuck could chuck
if a woodchuck could chuck wood
ウッドチャックが木を投げられるなら、
ウッドチャックが投げられるだけたくさん投げるだろう
A woodchuck would chuck no amount of wood
since a woodchuck can’t chuck wood.
ウッドチャックは、いくらも木を投げない
ウッドチャックは木を投げることができないから
実は、この早口言葉に真面目に答えた専門家がいます。
ニューヨーク州の野生動物専門家リチャード・トーマス氏は、以下のように推論しました。
ウッドチャックが巣穴を掘る際に、約35立方フィートの土を捨てることから、もしウッドチャックが木を投げることができれば、その土の重さに相当する量、つまり700ポンド(約317.5kg)を投げる