ビーチで「チクッ」と痛みが走ったら、それは噛みつきムシ(学名:ヒメスナホリムシ:Excirolana chiltoni)のせいかもしれません。
一部の人は、この生き物を砂のピラニア(sand piranhas)と呼び、日本でも数多くの海岸で見ることができます。
この小さな甲殻類は、ワラジムシやダンゴムシの仲間(等脚目)ですが、実際には海の動物から進化たもの。
タンパク質を求めてうろついており、海岸に打ち上げられた魚の死骸やビーチにいる人の肉まで、どこからでもタンパク質を得ています。
以下に、ヒメスナホリムシと呼ばれる噛みつきムシの正体についてみていきましょう。
ヒメスナホリムシとは
ヒメスナホリムシに毒はありませんが、一口噛まれると、カミソリの刃で刺されたような鋭い痛みを感じ、出血することもあります。
体長は0.8cm程度ととても小さいので見えにくいかもしれませんが、あなたの足にかぶりつくと、頭を中心に回転しながらできるだけ多くの肉を食べようとします。
カナダ、アメリカ、日本、台湾、香港などの海岸の浅瀬に生息していますが、小さく、小集団で移動し、砂にカモフラージュをしているので、知らないうちに噛まれてしまうことが多いようです。
ヒメスナホリムシは、波が砂を洗い流す波打ち際に生息しています。広いビーチ全体のうち、波打ち際から車ほどの幅の帯状にとどまっています。
時々、潮だまりにはまりますが、ほとんどの場合、これらの甲殻類は、波の間の湿った砂に穴を掘り、海岸の鳥などの捕食者から身を隠してます。
ヒメスナホリムシの捕食方法
ヒメスナホリムシの噛む力は強く、足にフックでしっかりとつかまり、
一対の恐ろしい顎で食事を削り取ります。
そして、顎脚(maxillipeds)と呼ばれる顎の機能をもつ付属の前脚で、食べ物を口に掃き込むようにして運びます。
これが口です。
麻酔で痛みを和らげようともしません。体がすけているので、昼食に何を食べたかを隠すこともしません。
ヒメスナホリムシは、潮の満ち引きに合わせてビーチを行ったり来たりしています。
波の激しい地域での荒々しい生活に耐えられる生き物はほとんどいないので、これらの甲殻類は食に優位に立てるのです。
ヒメスナホリムシは、砂浜であらゆる種の迷える死体を掃除するのに役立ちます。
彼らは、とても見つけにくいのですが、砂にあるこれらの特徴的な落書きのような線を見つけたら注意してください。
これを見つけたら、その波打ち際では足を動かし続けるか、いっそのこと海に飛び込んでください。