実は危険!プールでのおしっこがいけない理由

2017年1月14日

プールに入ると、独特なにおいを感じることがあります。

このプール臭は、塩素で水を消毒する時の化学反応が原因だと考えている人がほとんどかもしれません。

しかし、実は、私たちが気づかないうちにプールの中で起こっている、他の化学反応が原因である可能性が高いことが分かってきました。

それは、ヒトから生じたある有機物が引き起こしています。

ここでは、昔から多くの人が抱いている疑問「プールでおしっこをしても大丈夫?」について分かりやすく紹介します。

プールの消毒液について

水の中では、厄介な微生物や細菌が繁殖しやすいため、プールでは、塩素や次亜塩素酸ナトリウムなどの化合物で、水を消毒しています。

これらの化合物は、水と化学反応を起こして、殺菌効果のある次亜塩素酸を生成します。

しかし、この塩素処理だけでは、プールの病原体を全て殺すことはできません。

例えば、ヒトの消化器官に寄生して、腸障害や下痢を引き起こすといわれるクリプトスポリジウム(腸管寄生原虫)は、通常の塩素消毒では除去しにくいため、多くのプールでは、紫外線や臭素、オゾン処理などと組み合わせて殺菌消毒しています。

しかし、これらの消毒液をプールで使用すると、ある問題が起こります。

プールで引き起こされる危険な化学反応とは

それは、浄水の過程で、消毒液が、水泳をしている人々が出す汗や汚れ、尿などに反応し、意図しないところで、人体に有害な化合物「DBP(消毒副生成物)」を発生させてしまうことです。

それによって、本来なら消毒液に含まれる化学物質は、水に反応するはずが、他のもの(ヒトが出す有機物)と化学反応するために力を使ってしまうため、浄化能力が下がってしまいます。

しかし、もっと恐ろしいのは、DBPが健康に与える悪影響だと多くの科学者は警告しています。

おしっこはどれほど害なのか?

おしっこに多く含まれている尿素は塩素と反応して、トリクロルアミン、または、皮膚や粘膜に強い刺激を与える塩化シアンと呼ばれる化合物を生成します。

実は、これが、プールの臭いの主な原因だといわれています。また、プールに入ると目が赤くなってしまうもとでもあります。

しかし、それだけではありません。DBPのなかには、呼吸器系障害、喘息、中枢神経系や心血管系疾患、発がん性リスクなど高めるものもあります。

特に多くの時間を屋内プールで過ごすプロの水泳選手には影響が大きいようです。

DBPを生産しているのは、ほとんどがおしっこだといわれていますが、肌につけたローションや塗り薬なども消毒液と化学反応を起こす可能性があります。

DBPはどうすれば防げるのか?

おしっこは、プールの中ではなく、必ずトイレで行うことです。

そして、おしっこをした後だけでなく、プールに入る前は、肌の汚れやローションなどをシャワーで洗い流しましょう。

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