「メビウスの輪」をもとにしたベーグルの切り方とは?

数学者が教える「最も優れたベーグルの切り方」とは?人に話したくなる話

ベーグルに、クリームチーズやハムなどを挟んでサンドイッチを作るとき、恐らくほとんどの人が中央で半分に真っ二つに切って、2つに分けてから具を挟んで食べています。

しかし、この一般的な切り方よりも、ずっと効率的でスマートな切り方があります。

ここでは、「メビウスの帯(輪)」をもとに考え出された「ベーグルの最も優れた切り方」について、数学者が分かりやすくアドバイスしている動画を紹介します。難しそうに感じるかもしれませんが、実は、誰でもできる簡単なものです。

この切り方なら、ベーグルが2つに分かれず、1回で全ての面にクリームチーズを塗ることができるだけでなく、どこをかじってもクリームチーズが入っているので驚く人も多いかもしれません。

ベーグルの切り方

A mathematician explains the best way to cut a bagel
  1. まず、ドーナツ状のベーグルの底面にナイフを突き刺します。
  2. その後、約1/3周分ほどベーグルのカーブに沿ってナイフを進ませます。
  3. ここからは、ベーグルの裏表をゆっくりと回転させながら切っていきます。
  4. そのまま側面を通って、最初にナイフを突き刺した底面の真上(上の面)まできたら終わりです(ベーグルを立てて持った時に左側(底面)にスタート地点がきて、右側(上面)にゴール地点がくる)。

この驚くべき方法で切ると、切断面が1面のみ存在するため、ベーグルが上下2つに完全に分かれずにつながった状態になります。

このひとつの切断面にナイフでクリームチーズを塗るだけで、ぐるりと一周全てに塗ることができます。

メビウスの帯とは

帯状の長方形の片方の端を180°ひねり、他方の端に貼り合わせた形状の図形(曲面)である。メービウスの帯ともいう(wikipedia参照)。

帯がひねりながら一周しているので、表と裏がなくなり、ひとつの面しか存在しなくなります。そのことから、出口のない無限大のものをさす意味合いがもたれています。