カヤックとカヌーの違いって何?

カヤックとカヌーの違い人に話したくなる話

ここでは、カヤックとカヌーの実用的な違いを、形状から操作性まで深く掘り下げて見てみましょう。

物資や人を運べる便利なカヌーに対して、安定性があって運転しやすい1人用カヤック

以下に、あなたの釣りや旅のスタイルによってどちらが最適かを見つける手助けとなるそれぞれの特徴や違い(船の造り、快適さ、荷物入れ、漕ぎ方、安定性、運びやすさ)をメリットやデメリットとともに紹介します。

物資や人を運べるカヌー vs 北極圏で生まれた操作性の高いカヤック

まずは、カヌーとカヤックの起源を簡単に見てみましょう。

カヌーは数千年前に遡り、もともとは樹皮や動物の皮などの天然素材を使用して先住民によって作られました。

カヌーの歴史

物資の輸送や狩猟用に設計され、物の置けるオープンスペースのある使いやすさから初期の探検家や貿易商に愛用されてきました。

カヌーとは

一方、フィッシングカヤックは、氷の海で魚を捕まえるために機敏なクローズドデッキボートを必要としていた北極圏の先住民によって生まれました。

カヤックの歴史

もともとは木材とアザラシの皮で作られていましたが、今日のカヤックは、安定性、操縦性、水上での快適さを重視して高度に特殊化された船へと進化しています。

カヤックは操作性が高い

次に、それぞれの船の造りを見てみましょう。

船の造りの違い

カヌーは側面が高く、通常は長いオープントップデザインを特徴としています。

カヌーの特徴

座席が高くなっているため、漕ぐ人は水面より上に座ることができます。

この広々とした多用途なデザインにより、カヌーは、たくさんの道具や数人の友人を快適に運ぶことができます。

対照的に、カヤックは、短く幅が広く、水に近い薄型の船体になっています。

カヤックの特徴

この設計は、バランスが重要な釣りには欠かせない船の安定性を保たちます。

カヤックは通常、コックピットが閉じているため、ボートの縁に囲まれた低い位置に座ります。カヤックの上に座るスタイルもまた、動きやすさから釣り人に人気です。

座り心地・快適さの違い

カヤックとカヌーの主な違いのひとつが座席で、水上での快適さに大きな影響を与えます。

ベンチスタイルの座席をもつカヌーは、複数の人が快適に座れるように設計されています。

このデザインにより動きの自由が確保されるため、気軽に漕ぎ出したり、快適に足を伸ばしたりできます。

ただしほとんどのカヌーにはパッドが付いていません。

そのため、長い船旅では、漕ぐ人は自分のシートクッションを持参することがよくあります。

カヤックは1人での使用を目的として設計されており、現代は衝撃などを吸収するパッド入りで人間工学的にサポートされた調整可能な座席を備えています。

実際、一部のカヤックには、釣り中に視界を確保し、長い一日で背中にかかる負担を軽減するために高さを調整できる座席もあります。

荷物入れの違い

カヌーは基本的に、水上の大きなオープンストレージスペースを提供します。

備え付けの仕切りはありませんが、キャンプ用品、食べ物、ときにはペットまでも荷物の積み込みが柔軟にできます。

ただし、すべてがオープンストレージであるため、必需品を濡らさないようにするために、荷物を整理したり、必要に応じて防水バッグが必要となります。

一方で、カヤックには、備え付けの仕切りや水タンク、ロッドホルダー、釣り道具箱用のスペースなど、収納スペースが満載で、多くのギアを持ち込む釣り人に最適です。

荷物装備も快適

クーラーボックスやGPSユニット専用の場所が付いているものも多くあり、これらの収納は通常、手の届く範囲にあります。

漕ぎ方の違い

カヌーは幅が広く長いだけでなく、一般的に片方にしかブレードのないパドルで漕ぐため、1人でパドルを左右に漕いで船を真っ直ぐに動かすには少し経験が必要かもしれません。

一方でカヤックは、船の両側をこぐために両端にブレードがついたダブルブレードパドルを使用しており、左右への切り替えがリズムよく、船をコントロールしやすい特徴があります。

カヤックのパドル

このスタイルは、カヤックの方向を頻繁に素早く調整したり、位置を変えたりする必要がある釣り人に最適です。

安定性の違い

カヌーの安定性

初心者にはカヌーは不安定に感じるかもしれませんが、正しく漕げば安定させることができます。

穏やかな水流の中をまっすぐに安定して進むのには適してはいますが、重量やバランスの急激な変化に関しては許容範囲が狭く舵取りが難しいのが難点でしょう。

しかし、2人乗りには、カヌーは重量配分のバランスが取れやすくなります。

カヤックはバランスを重視して設計されており、特に現代のフィッシングカヤックは安定しているため、立って釣り竿を投げることもできます。

船の上での釣りにも最適

この機能は、浅瀬や静かな湖での釣りに最適です。

安定性は、転倒を防ぐのに役立つ幅広のフラットホール設計のおかげです。

運びやすさの違い

ただしカヤックは、装備や荷物によってかなり重くなる可能性があり、そうなると一人で運ぶのは少し難しくなります。

そのため、多くの釣り人は、カヤックを運ぶためにカートに投資し、積み込みを容易にするためにラックシステムを備えた車両を用意します。

一方でカヌー、特に軽量モデルは、一般的に持ち運びや陸上での運搬がしやすいでしょう。

持ち運びやすい

カヤック vs カヌーどちらがいいのか?

カヌーは、穏やかな川、開けた湖、または大きな水域を通る長距離移動や旅に最適で、多少は多くても必要な荷物を運ぶことができます。

一方で、カヤックは、機動性が高いため、狭い水域、海岸線、魚が隠れていることが多い幅狭のスポットに入り込むのに適しています。安定性があるため、静かな湖や沿岸釣りにも最適です。

このように、カヤックとカヌーのどちらを選ぶかは、実際にあなたがどのように使用するかによって決まります。

釣り用に設計された収納が便利で安定性のあるカヤックは、一人で移動するには最適の選択肢ですし、多用途性の面では、友人や家族のためのスペース、そしてオープンウォーター体験をしたいならカヌーがおすすめです。

仲間と釣り糸を投げたり、ゆったりとした川を下ったりするのなら、カヌーはまさに必要なものです。

いずれにしても、カヤックとカヌーはどちらとも水上で新しい世界を開いてくれることには変わりありません。

カヌーとカヤックの違いについては動画でみることができます。

How Do a Fishing Kayak and a Canoe Differ? Here’s What Sets Them Apart!
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