「卵」は一つの細胞からなる「巨大細胞」だった

最大の細胞とはキッズサイエンス

あなたは「細胞」と聞くと、どんなものを思い浮かべますか?

おそらくほとんどの人が、小さなものを思い浮かべるでしょう。

実際に、英語で「Cell(細胞)」を調べると、

the smallest unit that can execute all the activities required for life
the smallest basic unit of a plant or animal

生命に必要なすべての活動を行う最小のユニット
植物または動物の最小の基本単位

など超小型のものを思わせる意味が示されています。それはまるで細胞の定義そのものが、その小ささに関係しているようです。

しかし、細胞は必ずしも小さくなければならないわけではありません

実際に、クセノフィオフォラ (Xenophyophore)として知られる単細胞生物は、20cmくらいの大きさにまでなるといわれています。

1つの膜に1つの細胞で、バレーボールとほぼ同じ大きさになるなんて驚きませんか?

また、キリンののどにある脳とつながった神経細胞においては、数メートルもの長さもになります。

さて、地球上で最も重い細胞といえば何だと思いますか?

「卵」です。

卵はひとつの細胞からなり、それは最も大きな細胞のひとつだといわれています。今回は、なぜ卵が最大の細胞だといわれるのかその理由について科学的に分かりやすく紹介します。

なぜ卵は大きいのか

一般的に、生物がつくる最大の細胞は、卵子(精子が受精して赤ちゃんを産む細胞)です。

体内で赤ちゃんを育てる動物の場合、受精した卵子は、着床して母親から栄養をもらい始めるまでは、胚に栄養とパワーを与えるために必要なすべてを提供しなければならないので、それなりに大きくなります。

また、鳥のように母親の体外で赤ちゃんに成長する動物の卵は、最初から最後まで赤ちゃんが成長するために必要なすべてのものを含んでいる必要があるため、さらに大きくならなければなりません。

鳥の卵の栄養価が高いのも理にかなっていますね。

鳥は受精しなくても卵を産むことができる

卵子は精子と出会うと分裂を始め、一つの大きな細胞からいくつもの小さな細胞へと変化していきます。

しかし、受精しない卵子は決して分裂しません。ほとんどの動物では、受精しなかった卵子はお母さんの体に再吸収されるだけです。

一方で、鳥のように超巨大な卵細胞を作る動物にとっては、未受精卵を産む方がすべてを再吸収するよりも簡単なようです。

それは、結果的に、殻に包まれた一つの巨大細胞として終わり、温めてもひよこにはなりませんが、私たちの朝食にでる美しい目玉焼きになるかもしれません。

一般的に、私たちがスーパーで見ることができる卵は、メスだけでなる鶏舎から産まれた無精卵ですが、なかには交尾して産まれた卵「有精卵」が販売されることもあるようです。

単為生殖を行う生き物

オスかメスのどちらか一方だけで、新しい子孫を生み出す単為生殖を行う生き物となると、全く話は異なります。

その場合、未受精卵でも、新たなオス、または、メスの発生が行われ子供が生まれます。

たとえば、単為生殖を行うミツバチの場合、受精卵からはメスが生まれ、受精しなかった卵からはオスが生まれます。

このような生殖のかたち(個体発生の方法)は、魚類や両生類、爬虫類、植物の一部にもみられ、環境の変化に応じて一時的に単為生殖を行う種や、ワムシのように常に行う種もいます。

子孫を残すための進化

自然界では、子孫を残す繁殖力を高めるために、オスとメスに分かれる戦略をとる種がいる一方で、どちらか一方の性だけが単為生殖を行う種がいたり、さらには、ゾウリムシのような単細胞生物のように自分をコピーした細胞分裂だけで増えていく種もいるなど、さまざまな生き物が存在しています。

これらの生き物は、環境の変化に応じて、長い年月をかけて進化させてきたのです。

参照元:https://youtu.be/bfGJw-t706o