パイナップルから作られた洗剤をご存知でしょうか?
パイナップルの缶詰を製造している工場から出た皮や果肉クズから作られた天然素材の石鹸や洗剤です。
いったい果物の皮やクズをどのようにして洗剤に変えているのでしょうか?
以下に、果物から洗剤ができる仕組みについてみてみましょう。
パイナップル洗剤の作られ方
まず、作業員がパイナップルの皮やクズについた汚れを洗い落します。
次に、砂糖と水を加えて混ぜ合わせた後、発酵が始まるのを待ちます。
パイナップルの廃棄物が洗浄液になるためのカギは「発酵」にあります。
パイナップルは、分解されると酵素と酸が放出されます。
ある種の酵素は、細菌や微生物の細胞の中に入って、それらを内部から分解することで細菌と戦うことができるといわれています。
そして、このようなバクテリアの活動を阻止できる酵素を植物から作るには、適切な材料を適切な時間発酵させる必要があります。
発酵を始めてから約2ヶ月でバクテリアと微生物の塊が浮かんできます。
3ヶ月発酵させた頃には、酸も酵素も十分な量になり、クリーナーとして機能するようになるのです。
この混合物はろ過され、瓶詰めされた後、ベトナム全土のミニマートやオンラインショップに出荷されていきます。