ボールのように弾むシャボン玉の作り方

キッズサイエンス

2023.11.24

シャボン玉に素手で触れるとすぐに割れてしまいます。

しかし、あるものを使うだけで、シャボン玉を手の上でボールのようにバウンドさせて空中で遊ぶことができるんです。

使うのは「軍手」だけ。

決して手品ではありません。科学の力です。詳しくは、軍手の表面の繊維の凹凸によってロータス効果が生まれるためです。

ロータス効果とは、表面の繊維の凹みの部分に空気が溜まって引き起こされる撥水効果のような現象

以下に、シャボン玉を割らずに軍手の上で跳ねさせる方法を紹介します。

弾むシャボン玉の作り方

シャボン玉液は、食器用洗剤や砂糖などの身近なキッチン用品を使って簡単に作れます。

・ぬるま湯　約1/4カップ
・食器用洗剤　大さじ1杯
・砂糖　小さじ2杯

まず、ボウルに食器用洗剤とぬるま湯、砂糖を入れてゆっくりとかき混ぜます。

後は、軍手をしてシャボン玉をキャッチしたり、弾ませたりして楽しむだけです。

シャボン玉は、洗剤の分子の間にある水分が蒸発すると割れるため、砂糖を水分子と結合させることで、水が蒸発するスピードを抑えることができ強く、長持ちするシャボン玉になるのです。

なぜシャボン玉は割れるのか？

シャボン玉は、表面張力によって割れます。シャボン玉は基本的に、石けん水の薄い層に囲まれた空気のポケットです。さて、シャボン玉ができるのは、水の分子が互いに引き合ってくっつくという特別な性質があるからです（参照：雨のしずくは実際にどん...

また、一晩置いた液の方が、よりしっかりとしたシャボン玉ができます。

さらに冷蔵庫などで冷やしたシャボン玉液の方が、水分の蒸発が遅いため、弾力のあるシャボン玉になります。

自然に「六角形」が多い理由

丸いシャボン玉、クモの巣の幾何学模様。私たちの周囲を見渡すと自然界にはさまざまな造形があります。なかでも、「6」という数字は自然界で特別な意味を持ち、蜂の巣穴、岩、海洋生物の骨格、雪の結晶、虫の複眼などは全て六角形をしています。ここでは、自然界の作り出す造形がなぜ六角形にたどりついたのかについて紹介します。

参照元：Bouncing Bubble