マンホールの蓋はなぜ四角ではなく、丸いのでしょうか?
実は、丸でなければ、蓋をはめるのが難しくなるという構造的な理由があります。
他の形であれば、蓋を何度も回転させて形にすっぽりはめなければなりませんが、丸い形なら角がないので回転方向を間違えても問題なく、穴に落ちることもなく安全なのです。
以下に、マンホールに角がなく丸い理由について紹介します。
運搬しやすい
マンホールの蓋はとても重いものです。
そのため、持ち運ぶのに一苦労。しかし、丸い形状にすると、あちらこちらに簡単に転がして移動できます。
穴にはめ込みやすい
また、丸い蓋は簡単にスライドさせて穴にはめ込むことができます。
もし、正方形や三角形の蓋をきちんとはめ込もうとすると、マンホールの縁や角度を角に正確に合わせなければなりません。
穴への蓋の落下を防ぐ
実は、マンホールには穴の縁に小さな縁が付いているのを知っていますか?
この縁は、開口部や蓋よりも小さくなっており、蓋が穴の中に落ちるのを防いでいるのです。
しかし、蓋を正方形や長方形にすると、縁を作ったとしても、斜めに差し込むことで蓋が穴に落ちてしまうことがあります。
これはなぜでしょう?
なぜなら、四角の辺は対角線よりも小さいからです。
一方で、丸いカバーは穴に落ちません。
なぜなら、どのような配置でも角度でも、フタは常に開口部より広いからです。