エビの身は繊細で崩れやすいため、背わたを取り除く下ごしらえが大変です。
そこで今回は、爪楊枝を使わないで外観を損ねることなくきれいに背わたを取り除く裏技を、頭を残す方法、ストローやハサミを使う方法など4通り紹介します。
実は、背わたの黒い筋は、腸管です。ここには、エビが消化したエサや消化しきれなかった砂などの残留物があることがあります。
さらに、食べると臭みがあったり、食感が悪くなったりするので下ごしらえで取り除く必要があります。
しかし、つまようじで背わたを取ろうとしても、途中で切れてしまったり、身が割れたり、手も周囲も汚れたりして大変です。
以下の方法なら、エビ1本を2、3秒で簡単に下ごしらえできますよ。
頭を残した背わたの取り方
エビの外観を損なわずに、頭を残したまま背わたを取り除く方法です。
片手でエビの頭、もう片方の手で体を持ちます。
頭の付け根で、エビをくの字に曲げて折り、頭を親指と人差し指で絞るようにして、内臓を出します。
そのままでてきた内臓を引っ張ると筋がついてきます。
後は、額角(がっかく)と呼ばれるエビの頭の上の硬い部分と、触覚(ひげのようなもの)をハサミで切ると完成。
頭を切り落として背わたを取り除く方法
エビの腹側を上に向けて、頭の殻を持ち上げるようにして、頭と内臓を殻ごと身と離します。
そのまま内臓についた背わたもひっぱります。
ハサミを使う方法
額角のつけねからハサミをいれて、頭を落とします。
切れ目から内臓を搾り出すようにして、そのまま内臓を外側に引っ張って背わたをとりのぞきます。
ストローを使う方法
頭と体の境目にストローを差し込んで、内臓をすくうようにして取り、内臓をつまんだまま背わたを引っ張り出します。
背わたをとったのち、大匙1から2杯の塩を加えて、水を入れ、エビをもむようにしてきれいにします。
きれいな水を入れたボールに入れて洗い流します。これを2回繰り返すとなおよいでしょう。
エビのビール煮レシピ
エビを洗ったボウルの水を捨てて、エビに油をかけてかき混ぜます。このひと手間で栄養素の損失を抑制。
フライパンに生姜の千切りとネギ(臭み取り)を置き、エビを置いて、さらに生姜とネギを重ね、ビールを1/2缶を注いでフタをし、弱火から中火で5分加熱。
ビールの麦芽が、エビの身を柔らかくして臭みを取り除いてくれます。水や料理酒、白ワインは使いません。
出来上がったら、以下のソースを添えます。
ソースのレシピ
ボウルに生姜、ニンニク、ネギ、ゴマなどを入れて香りを出すために熱い油を注ぎ、塩コショウ、砂糖少々、バルサミコ酢大さじ1/2杯、薄口しょうゆ大さじ1杯を加えてよく混ぜ合わせます。
エビの背わたの取り除き方は以下の動画で確認できます。