逃げても逃げても空と海、両方から狩りをされるトビウオ

2017年5月19日

トビウオ(アゴ)が、胸びれを羽のように広げて空中を飛ぶ能力は、シイラといった肉食系の海の捕食者から逃げるのに役立ちます。

トビウオは、水中を勢いよく加速しながら泳ぎ(おそらく時速50kmは出ているでしょう)、尾びれを水面に叩きつけて、一気に空に飛び立ちます。

ときには4百メートルも空中を滑空することがあるといいますが、なんとそこを空から狙っていた肉食の捕食者がいました。

魚をエサとするのに水中に入ることができない「グンカンドリ」です。不利な条件をもつグンカンドリにとって、トビウオは格好の餌食。

とうとうトビウオは、海からシイラ、空からグンカンドリの挟み撃ちによって、猛攻撃をうけます。

これは、トビウオが空と海からの挟み撃ちから、命をかけて逃げ惑う様子を目を見張るようなスピード感あふれる映像で紹介したとてもおもしろい動画です。

魚と鳥に挟み撃ちで狙われるトビウオ

シイラは、マヒマヒの名でも知られ、大きくなると2メートル近くなる魚です。シイラもトビウオと同じように時速60キロを超える速度で泳ぐため、両者の水面での追いかけっこは、相当なスピード感があります。

一方で、トビウオのジャンプ力は5メートルに達するといわれていますが、高く跳びすぎると、逆にグンカンドリに簡単に食べられてしまうため、空中ではできるだけ低く、素早く滑空し、つかまりそうになったら、水中に逃げ込まなければなりません。

たとえ空中でグンカンドリから逃れられたとしても、そのままシイラの口の中に落ちていくことも考えられます。

しかも、ときにはシイラが水中から飛び跳ねて飛んでいるトビウオを狙ってくることさえあるので、まさにトビウオにとっては、水中と空中の両方で、全く気の抜けない死闘が繰り返されるわけです。