この流れ星のように見えるのはヒトデの幼生です。
ヒトデが透明な生物に食べられているように見えませんか?
なぜ、完全に別の生物のように見えるものの中にいるのか不思議ですね。
見た感じ、ヒドラと呼ばれる小さな淡水生物が赤ちゃんヒトデを食べているようにも見えます。
実は、これらは変態の途中段階にあるヒトデです。
変態する動物は、昆虫の毛虫や両生類のオタマジャクシだけではなく、同じ棘皮動物のウニなどでもみられます。
以下にヒトデの幼生について、ライフサイクル全体を見ながらみていきましょう。
ヒトデのライフサイクル
これがヒトデのライフサイクル全体です。
一番下に私たちが見慣れたヒトデが見えますが、サイクルのいくつかの段階を経ると、いくつかの異なる幼生の顔が出てきます。
たとえば、これはただのグミの塊のように見えますが、その端の塊に、最初の写真で見られるオレンジ色のヒトデの形が形成され始めます。
この流れ星のような最初に紹介した赤ちゃんヒトデは、第2幼生段階にあります。
しばらくすると、触手のような透明なゼリー状の部分が退化し始め、再吸収されるか完全に消えて、このようなヒトデらしい赤ちゃんになります。
その後、ヒトデはより大きなヒトデに成長し、ライフサイクルを完了します。
実は、ヒトデは、同じ棘皮動物であるウニやイソギンチャクと同様に、脳も筋肉も心臓はなく、循環器系などの臓器を持たない無脊椎動物です。
フロリダ大学の研究者は、イソギンチャクの腸細胞に心臓細胞を形成する遺伝子が含まれている可能性があり、それがソギンチャクの再生能力に作用しているのではないかと考えています。
参照元:sci news
ヒトデの幼生については、以下の動画で見ることができます。
How Are Starfish Born?