天気予報で雨が降るのが分かるのはなぜ?降水確率の意味とは?

2021年3月29日

お出かけ前にすることといえば、天気予報のチェック。

では、テレビの天気予報を見て、雨が降る前に、しかも何日も前からどうやって雨が降ると分かるのか、不思議に思ったことはありませんか?

たとえば、空を見上げて暗い雲がたくさんあったら、雨が降るであろうことは分かります。

しかし、その雲は、長雨をもたらすかもしれないし、すぐに晴れるかもしれませんし、いつ止むのかまでは教えてくれません。

一方で最近の天気予報は、自分がいる場所での1時間ごとの降水確率や、来週のいつ雨が降るかまで予測し、私たちに教えてくれるまでになりました。

いったい天気予報は、どのようにして雨の降る確率を計算しているのでしょうか?また、14時の降水確率が20%というのはとういう意味なのでしょうか?

もし14時に外出する予定なら、何時の予報を参考にすればよいのでしょうか?

今回は、天気予報に関するよくある質問について分かりやすく紹介します。

降水確率20%とは何を意味するのか?

天気予報で示す降水確率20%とは果たしてどういう意味なのでしょうか?

その時間に雨が降る可能性が20%なのか、14時から15時までの1時間のうち、その割合で雨が降るのか、1時間ずっと雨が降り続ける確率が20%なのか。

それとも自分の住んでいる地域で降る雨の量なのでしょうか。それなら100%はどしゃぶりを意味するのでしょうか?

しかも、20%や30%と示される時間は多く、もし24時間ずっと1時間ごとにわずかな割合でも雨が降ると示されたら、その日は必ず雨が降ることを意味するのでしょうか?

実は、降水確率は、雨が降る可能性を意味するもので、量ではありません

たとえば、降水確率20%なら、雨が降らない可能性の方が80%と高いわけです。

14時に外出する場合は15時の予報を見る

14時の降水確率が10%で、15時の降水確率が30%の場合、どちらを参考にすればよいのか迷いますよね。

その場合、次のように考えてみてください。

たとえば、14時の降水確率は、13時に庭にバケツを置いて、14時にその中身を確認したときに雨水が入っている可能性を意味します。

つまり、外出するのが14時なら、15時の予報が目安となるため、30%以上なので傘を持っていった方がよいと判断できるのです。

天気予報は、誰がどうやって天気を予測しているのか

気象学者と呼ばれる特別な科学者たちは、専門の機器から得た手がかりと科学的根拠に基づいて、数日間の天気がどのようになるかを予測します。

確実なことは言えませんが、近年、彼らはかなりの確率で推測できるといわれています。

レーダー

天気を予測する手がかりの中には、レーダーと呼ばれるものもあります。

レーダーは、空で何が起こっているかを示すことができるツールで、目で見るだけでは難しいような遠く離れた場所でも表示することができます。

よく天気予報で使われる写真や動画はレーダーによるものです。

私たちがレーダー画像をみても、地図の上に色のついた塊が並んでいるようにしか見えないかもしれませんが、気象学者はその写真を見て、どこで雨が降っているかなど天気についていろいろなことを語ることができます。

たとえば、緑は雨が少し降っていることを意味し、黄色は中程度、赤はかなり降っているというように、地域ごとにどの程度の雨が降っているかが分かります。

また、レーダーには、風向きや雨雲の動きも表示されているので、たとえ今、空に雲がなくても、レーダーで雨が近づいていることがわかれば、もうすぐ雨が降る可能性が高いことを意味します。

これらは、気象学者が天気を予測するための一つの手がかりで、他にも宇宙に打ち上げられたコンピュータ衛星を使って地球の写真を撮ることもできます。

宇宙の衛星からのデータ

衛星からの写真では、雲の動きや速さなどを上空から確認できるので、嵐がいつ発生し、どこに向かうのかなどを予測するのに役立ちます。

衛星写真で嵐が向かっていることがわかれば、気象予報士は「数日後に雨が降るかもしれない」と教えてくれます。

このように、衛星やレーダーはとても素晴らしい予測ツールですが、湿度や気温、風の動きと同じように、それらは気象学者が天気を予測するのに必要な手がかりの一部を提供しているに過ぎません。

しかし、それらのデータを駆使し、気象学者は、雲が発生する前に嵐が来るかどうかまで見極めることもできるようになってきたのです。

例えば、暖かい空気の塊と冷たい空気の塊が混ざり合うと、通常は雲が発生して雨が降ります。

気象学者は、暖かい空気と冷たい空気がお互いに向かって動いているのを見れば、この2種類の空気が出会うときにはおそらく大雨が降るだろうと判断するのです。

天気のパターン

しかし、気象学者が用いる最も重要な手がかりは、家庭でもできる「パターンの発見」です。

パターンとは、何度も同じことが繰り返されるものです。

つまり、去年も一昨年もその前の年も、夏は暑くて冬は寒いという場所に住んでいる人は、おそらく今年も同じようになるでしょう。

気象予報士は、常に天候のパターンを調べ、そのパターンを手がかりにして天気を予測します。

ただし、どんなに手掛かりがあっても、直前になって天気が変わることもあり、天気の予測はいつも完璧というわけではありません。

しかし、アウトドアを楽しみたい人にとっては幸いにも、天気予報は、年々精度が高まっています。

20年前は、1日であった的中率は、現在では3日間の降水確率がかなりの割合で当たるまでになったのです。