子供が水に慣れるのはとても重要なことです。
なぜなら、川や海だけでなく、毎年起こる水難事故などから子どもの命を守ることにつながるからです。
今回は、子供たちが楽しく泳ぎ方を学ぶために最初にすべきこと、水に慣れる練習方法について紹介します。
子供が水に慣れるためのポイント
まず、自分が子供の頃どうだったかについて思い出してみましょう。
水の中は全く新しい環境であること、また、新しいアクティビティーや新しく出会う人、水への恐れを理解することから始めます。
水の中に順応するためのステップとして、脇を手で支えて浮かせます。この体勢は安心感を与え、水の中の感覚に慣れさせるのにおすすめです。
親子で水中を散歩する
そして、胸から上を水の上に出した姿勢のまま、水の中を歩いて進んだり、ゆっくりと回転してみます。水に触れながら「気持ちいい?」と話しかけてリラックスさせてあげるのもいいですね。
水の中の散歩になれてきたら、水に顔をつけてみましょう。「大きく息を吸い込んでほっぺたを膨らませて」と顔マネをしながら、3、2、1で水に頭をつけて潜ります。こうして、水の中で息を止めることを覚えます。
次に、水面に口だけつけてぶくぶくの練習をします。子供は鼻から水が入ったり、水をのみこむことを嫌います。それを予防する手段としてこういった遊びを交えた練習を組み入れましょう。
水が冷たかったり、水の中で落ち着けないと違和感を感じる場合には、歌を取り入れる工夫をし、水と触れ合うことは楽しいことと感じさせる工夫を取り入れます。
子供に飛び込みをどう教えるか
子供に飛び込みを教える時に大切なことは、まず、水への恐れを克服することです。頭が濡れたり、水への恐怖心が消えたら、はじめて次の段階へ進みます。
練習方法
最初は水に馴らすために、フォームも何も気にしないで、ジャンプで飛び込みます。その時、浮きに向かったり、大人の腕や胸に向かってジャンプさせることから始めます。
そして、水に徐々に慣れてきたら、「膝ダイブ」へ移行します。
膝ダイブの姿勢は、片膝を立て、反対の膝をつきます。それから、ついた膝と上げた足のかかとを近づけます。
前に出したつま先が、プールの端に当たるような場所で構え、耳を覆うように両腕をまっすぐ伸ばして、頭の上で手を組みます。
そして、最も大切なことは、頭を下げておへそを見ること。
ダイブした時に、一番に水に付く場所は指先でなければなりません。その為、はじめは、指先とおなかを補助して、指先から自然とダイブできるように促して飛び込ませます。
この時に、プールの床で頭をぶつけないように補助者が注意してあげましょう。
浅いプールは頭を打つ危険があるため、飛び込み練習には適しません。