マイケル・フェルプス選手のクロール

クロールのストローク水泳教室

金メダリストマイケル・フェルプス選手のクロールについて、MySwimProが分析した動画をもとに、過去にボブ・ボウマン/Bob Bowmanコーチが手のかきやボディーポジション、息継ぎなどを解説したものを付け加えながら分かりやすく紹介します。

MySwimProは、水泳選手向けに泳ぎ方を分析し、トレーニングプログラムを180カ国以上で提供しているパーソナルコーチアプリ。

ストローク

クロールのストローク

マイケル・フェルプス選手のストロークは、無駄な動きや水の抵抗が少なく、指先から足先まで体全体に統一感があるのが特徴的です。

水中から、ストロークを見ると、手を水中に滑らせるように入れて、泡がほとんどたたないことが分かります。

水を素早くキャッチした後は、指が底を指すように肘を曲げて引きます。この引くときの腕の位置がストロークのパワーを生み出しています。体を傾けながら手から肘までが底と垂直になったら、手を後方に押し出します。

ボディーポジション

クロールのボディ-ポジション

決して腕の動きとバタ足は、別物として考えないように注意してください。

ボブ・ボウマンコーチは、体のインナーマッスルや腹筋を引き締めて、バタ足と腕に完璧なバランスとリズムを生むことで、体の全てを調和させることが大切だといいます。

泳ぎを改善する時に、まず取り組むべきはボディーポジションです。

息継ぎ

クロールの息継ぎ

息継ぎは、頭だけを動かさないで、体ごと向きを変えます。

体に合わせて頭を最小限回転させ、体の自然な回転によって息継ぎをします。頭や顎が上がりすぎないようにしてください。

マイケル・フェルプス選手は、息継ぎをするときに、体の一直線のライン上で、顔の向きを変えないで、自然に頭を傾けて元に戻しています。

コツは、片方のゴーグルは必ず水中にある状態で行うこと。もし、片方のゴーグルのみを水面に出したときに口が出ないなら、頭の位置を見直す必要があります。

両方のゴーグルが出るのは傾きすぎの合図。

マイケル・フェルプス選手は、練習のとき、片側25mは右側で息継ぎをし、ターン後の25mは左側で息継ぎすることで、左右対称に呼吸を行っていました。

マイケル・フェルプス選手のクロールを動画で見る

Michael Phelps Freestyle Stroke Analysis

ネイサン・エイドリアンにとってクロールで大事なこと

過去に8個のメダルをもつネイサン・エイドリアン(Nathan Adrian)は、水泳で本当に重要な部分は、ストロークの特定の動きでの正しいキックのタイミングだといいます。

例えば、クロールで、腕が一番高い位置に来た時に考えることは、キャッチの時にキックが同じ足で行われ、その時に、お尻と体のコアを通してエネルギーを肩に伝えていかなければならないことです。

コナー・ドワイヤー(Conor Dwyer)

コナー・ドワイヤーは、キックの時は常に頭から体のコア、足の先までの体全体のつながりを意識しています。

泳ぐ時に手の平を閉じないで、少し開くことで、より多くの水をつかむというように、私たちは、些細な工夫を行っています。

ライアン・ロクテ(Ryan Lochte)

過去に12個のメダルをもつライアン・ロクテは、次のように指摘しています。

全てのストロークは、基本的に体のコアから生まれるため、泳ぐ時はコアの筋肉を使わなければならない。

ストローク。それは、数えきれないほどの時間を捧げ、たくさんの犠牲を払い、専念しなければならないとてもハードな仕事です。

参照元:https://youtu.be/tbzigjiQ45g