金メダリストから学ぶ効率的なクロールのストロークとは

効率的なクロールのストロークとは水泳教室

ここでは、オリンピックと世界水泳選手権の金メダリストであるネイサン・エイドリアン(Nathan Adrian)のクロールをもとに、ストロークでの手の入水やキャッチの位置と動かし方、プルの改善方法、リカバリーのポイントを中心にしたアドバイスをSpeedoInternationalを参考に紹介します。

クロールをより速く効率的に泳ぐためにすべきこととは何でしょうか?

確かに、ストロークを速く力強くすると疲労感や達成感は得られるかもしれませんが、それが必ずしもスピードアップにつながるとは限りません。

しかし、長く効率的なストロークは、短くて激しいストロークに勝ることは確かなようです。

ネイサン・エイドリアンのクロールを見ると、ストロークの手の入水が、いかに滑らかで力が抜けているかが分かります。その他、体の傾きやプッシュの前に見せるハイエルボーポジションの素晴らしさにもぜひ注目してください。

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ストロークのキャッチのポイント

クロールのストロークでは、肩の延長線上に、力を抜いた状態で、指から入水しなければなりません。

目安としては、頭上約30cmから45cm前方で手を入水させる感じです。

クロールのキャッチ

そして、前方にしっかりと腕を伸ばした後、手を脇と同じ深さまで入水します。このとき、手の平は下に向けて、指は前方をさしたまま、体の中心線を越えて内側に入りすぎないように意識します。

そのまま、水を後方に向けて押し出すために手首をわずかに曲げて、指をプールの底に斜めに向けると同時に、肘で天井を指します

この水を後方に押し出す前のハイエルボーポジションのことを「キャッチ」と呼びます。

クロールのプル

キャッチの最後では、決して肘を下げないように注意し、指はプールの底、手の平は後方に向けます。

プルからプッシュへ

クロールのプルにおけるハイエルボー

キャッチの後は、胸と肩の力強い筋肉を使って、手の平を後方に向けたまま水を押し出します。このとき、手は体のラインを越えないようにしてください。

手にかかる水の圧力を逃さないように、太もも(後方)に向けて手を移動させながら、お尻を傾けます。手を前方から後方に向けて加速させながら動かして、プッシュの最後は力強く行います。

クロールのプッシュでの手の動き

体の傾きや腕のポジションを意識しながらクロールを泳ぐと、手で水中にアルファベットのS字を自然と描くようなストロークになりますが、S字という形にこだわって強制すべきではありません。

クロールのプッシュは体のラインで

リカバリー

クロールのリカバリー

お尻の周辺まで届いた手が、水面から離れた地点で「リカバリー」が始まります。リカバリーの開始では、リラックスした状態で水から手を離すことを意識してください。

効率的なリカバリーにするには、肘と手首の力を抜き、肘を手よりも高い位置に保つことが大切です。

ネイサン・エイドリアンの泳ぎ方を見ると、手を高い位置でリカバリーすることでお尻の傾斜を上げて、より大きなパワーを生み出していることが分かります。

リカバリーの間は、前方に手が届くまで脇が水面から出るようにしてください。

ストロークの改善にはパドルが有効

入水時の、手のポジションを改善したいなら、手にパドルをつけて泳ぐと意識しやすくなります。

また、パドルを使うと、キャッチやプルで、指を下、肘を高い位置にキープにした正しいストロークのポジションを得やすく、プッシュの押し出す力を強くします。

ネイサン・エイドリアンのクロールを動画で見る

Nathan Adrian | Freestyle Stroke – Swim Technique