マイケル・フェルプス選手の平泳ぎ

水泳教室

ここでは、以前マイケル・フェルプス選手の平泳ぎについて、ボディーポジションやキック、息継ぎを中心にボブ・ボウマン/Bob Bowmanコーチが解説していた内容を紹介します。

私が参考にしていた動画が今では見れなくなっていたので、過去に忘れないようにメモしておいた重要なことを以下に記しておきます。

子供から大人まで、水泳を始めたばかりの人やスランプに陥っている人にもきっと役に立つ内容なのでぜひ参考にしてください。

平泳ぎがうまくなりたいなら、泳ぐときに、体を異なるパーツごとにみて、それぞれを改善していかなければなりません。

若いスイマーに特によくみられるのが、平泳ぎのキックの問題です。その場合は、キックのテクニックを磨く練習により一層取り組まなければなりません。

水をつかんだキックであるか、腕の動きとキックのタイミングをみて改善していくことが、長期的な視野で、ストロークの働きを高めることにつながります。

そして、平泳ぎで最も大切なのは、ストロークの合間にみせるフラットでクリーンなボディーラインです。

多くの若いスイマーは、速く泳ごうとして、ストロークやキックの回転数をあげることにエネルギーを費やす傾向がありますが、まずは、水の抵抗を作り出さないことによってもたらされる力を磨くのがベストな方法だといえます。

マイケル・フェルプス選手の平泳ぎの特徴

マイケル・フェルプス選手の平泳ぎは、193cmの長身から生み出される長いリーチをより効率的に使ったストロークで、肩を耳近くまで引き上げることによって、水を力強く引き、前進しています。腕は、慌てることなく、静かに動かしています。

また、横から見ると、約45度の頭の傾きから全身を牽引(けんいん)するように水中に入るのが分かります。

ボディーポジション

特にストロークとキックのあい間に見せるストリームラインが完璧で、美しさが際立ちます。

水面近くで、頭とお尻がいつも水面から出ているような水平ラインが形成されています。

平泳ぎのボディーポジションで大切なのは、足を強く後方に蹴った後、指先から肩、腰、つま先までを一直線にした水平ラインを形成することです。

これによって、水の抵抗を最小限にし、腕とキックから生み出される力を最大限推進力として活かすことができます。

キック

平泳ぎでキックした後、後方で両足をきれいに揃えます。

その後、かかとをお尻に引き寄せる。このとき、膝は柔軟に、肩から膝までを一直線にする。

若い水泳選手でよくある間違いに、ストロークで体を起こして、膝を身体の下に引き寄せるようなキックをする人がいますが、それでは水の抵抗が大きくなるだけでなく、体の動きが一時停止してしまします。

肩と膝の間の角度はとても重要なのです。

かかとがお尻近くまで上がったら、足を真後ろに蹴ります。下方向ではなく、親指が揃うまで真後ろにまっすぐ蹴ってください。

平泳ぎでは、キックを膝を外側に開くのではなく、両膝を近づける感じでキックします。このとき、足は膝の幅より外にあります。

ゴムバンドをつけて両膝が開かないように固定してキックの練習をするのもよいでしょう。プルブイもおすすめです。
ただし、平泳ぎの足の幅を狭くすると、水の抵抗を減らせますが、足首を柔軟に使いこなさないと推進力までなくなるので注意しましょう。
キックの幅が狭くなると、キックの推進力の改善だけでなく、泳ぎ込みをした時によくある膝の痛みや怪我の予防にもつながります。

息継ぎ

頭はニュートラル・ポジション。顎を上にあげないで、かつ、下げすぎない。首を長くして、背中から頭にかけてをフラットにします。

息継ぎのときの目線は、45度下です。

この姿勢により、頭を水に入れるときに、手を効率的に前方に押し出せます。

顔を水につけたらすぐに、額を下げることで、頭の上から全身を先導します。

そして、肩で耳を包み込むようにして、腕を前方にしっかりと伸ばします。このとき、手の平は平らにします。

リオオリンピックでのマイケル・フェルプス選手の平泳ぎを動画で見る

✂️ マイケル・フェリプス選手のリオ オリンピックでの平泳ぎ
21 seconds · Clipped by cucanshozai010 · Original video "ALL Michael Phelps' Olympic Medal Races from Rio 2016 | Top Moments" by Olympics