ピラミッドの建設に使われたのは、2.5トンにもおよぶ巨大な石が200万個以上。しかもときには何百キロも離れた石切場から運ばれています。
当時のエジプト人はまだ車輪について知らなかったはずです。
では、これらの巨大な石をどのようにして運んだのでしょうか?
ピラミッドの石を運んだ方法
巨大な石は、木ソリに乗せて引っ張られたと考えられています。
これらは、古代の壁画に、172人の男性が巨大な像をそりで運ぶ姿が描かれていることから分かりました。
さて、砂の上でソリを引くのは難しいことは誰もが知ることです。
ソリの前に砂が盛り上がって固まってしまうからです。そうなると、ソリに対する摩擦が増加し、引っ張るのにより多くの力が必要になります。
しかし、知的なエジプト人には解決策がありました。
絵の中には、進行方向にある砂の上に水を注ぐ人が見えます。
また、当時はまだ、クレーンのような重機も発明されていませんでした。
そこで、エジプト人は石を積み上げるための巨大な傾斜路を建設し、ソリで石を上まで引き揚げては重ねていったのです。