落とした食べ物の法則「5秒ルール」はウソだった?

落とした食べ物の法則「5秒ルール」はウソ?人に話したくなる話

「食べ物が床に落ちても、5秒以内に拾えば安全だ」

近年、この誰もが知る「<span class=”red>5秒ルール</span>」が、米ラトガース大学のドナルド・シャフナー氏が率いる研究チームによって、<span class=”red”>非科学的な考え</span>であると覆されました。

実際に、これまでも5秒ルールに有効性がないことは、ニューヨーク・タイムズ誌(The New York Times)や数々の研究雑誌などでも取り上げられています。

つまり、<span class=”underline1″>食べ物が落ちたことを無かったことにできるような魔法の時間なんて存在しなかった</span>のです。

しかし、このルールに正当性がないことは分かってはいても、つい落ちた食べ物を口に入れてしまうという人のために、ここでは、5秒ルールの根底にある「身近に潜むバクテリア」について役立つ話を紹介します。

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5秒ルールの実験結果

シャフナー氏の研究チームは、食べ物や床の材質、床と食べ物の接触時間などの条件を変えて、何度も調査を行った結果、食べ物は床に触れたら、たとえわずかな時間でも、バクテリアが付着し、汚染されていることが分かりました。
それでは、実際のところ、食べ物が落ちた台所の床はどれだけ汚れているのでしょうか?

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台所の床は本当に汚いの?

アリゾナ大学の微生物学と環境科学の教授であるチャールズ・ガルバ氏(Charles Gerba)は、1998年に、高機能な掃除道具を使って、家の大腸菌群のバクテリアをどれだけ減らせるかを研究しました。
その際、家のあらゆる場所のバクテリアの数を調査したところ、台所の床は、平均して1平方インチあたり、約3個(正確には2.75個)のコロニーが有り、それは、5.37コロニーの冷蔵庫の取っ手や5.75コロニーのキッチンカウンターよりもきれいであるという結果が出たのです。
どうやら、台所の床に落ちたものを食べるのは躊躇(ちゅうちょ)し、冷蔵庫の取っ手を触った手で食べるのは気にならないというのは道理に反するようです。

身の周りのバクテリア

一般的に、バクテリアの数は、「人の手が触れる回数」と「掃除の回数」によって左右されます。
ちなみに、掃除をする回数が比較的多い家庭用のトイレの便座は0.68コロニーであるのに比べて、あまり掃除をすることのないトイレのレバーハンドルは34.65コロニー、シンクの水道の蛇口は15.4コロニー、シンクのカウンター1.32コロニーです。
また、医療従事者が持ち歩いている携帯電話に関しては、約95%が院内細菌で汚染されており、そのうちの50%以上が黄色ブドウ球菌に、そして、約40%がメシチリン耐性黄色ブドウ球菌に汚染されていることも示されました。

お金

1ドル札の調査では、対象となった紙幣の94パーセントにバクテリアが付着しており、そのうちの7パーセントが健康には害のないレベルの病原性(病原体が感染症を起こす能力)で、残りの87パーセントには、入院や免疫障害を有する病原菌が発見されました。
普段からお金を払った手で食事をする習慣がある人は、少しぞっとする結果かもしれません。

台所の中で、最も汚いものは何か分かりますか?

それは、シンクにあるスポンジです。
ほとんどの人が、意識してスポンジを洗濯することはないようで、平均して平方インチあたり、2000万個のコロニーがあることがチャールズ・ガルバ氏の調査によって分かっています。

実は、最も汚いのは「手」である

私たちは、毎日のように、ガソリンのハンドルやATMのボタン、テレビのリモコン、電気のスイッチ、パソコンのキーボードなど汚いものを触っています。
そう考えると、台所の床よりも手の方が何倍も汚い可能性があるため、病気になりたくなかったら、床に落ちたものを食べないよりも、食事の前に必ず手を洗うことの方が重要度が高いようです。
それでは、以上の事実を知ったうえで、どのように行動していけばよいのでしょうか?
身の周りのあらゆるものを執拗にきれいにする人もいるかもしれませんが、人間には免疫システムがあることを思い出してください。
私たちは、今まで長い期間をかけて、知らず知らずのうちに汚いものを触ってきていることを考えると、バクテリアに対してあまり神経質になりすぎずに、相対的なリスクを考えて判断していく必要がありそうです。

参照元:The 5 Second Rule: It’s Still Not a Thing.

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