「開けてはダメ」水が出ないペットボトルのなぞ

キッズサイエンス

今回は、ちょっとしたいたずら、科学的なジョークについて紹介します。

ペットボトルに押しピンで穴を開けておき、「開けてはダメ」と記入して冷蔵庫に保管しておきましょう。

すると、誰かがそれを飲もうとフタを開けた途端、穴から噴水のように水が飛び出るではありませんか。

慌ててフタを閉めると、水は止まります。まさに不思議な現象を利用したいたずらです。

さっそく以下に、フタを閉めると水が止まり、開けると再び噴水のようにペットボトルから水が飛び出る現象について、科学的な理由をもとに紹介します。

ペットボトルを使った実験方法

以下の3つを用意してください。

  • 水がいっぱいに入った1リットルのペットボトル
  • マジック
  • 押しピン

まず、ペットボトルに水をいっぱいに入れます。

今度はマジックでペットボトルに「開けてはダメ」とメッセージを記入しておきましょう。

最後に、ペットボトルの底の近くに押しピンを刺して、3個から5個の穴を開けるだけ。

「飲んだらダメ」のメッセージが見えるように冷蔵庫に入れておきます。トラップの完成です。

喉を乾かした誰かがペットボトルのフタを開けてびっくり。穴から噴水のように水が飛び出します。

フタを閉めた状態では穴から水が出ない理由

水分子は、お互いにひっつきたがる性質があります。これは表面張力と呼ばれるもので、水の表面では特にこの力は強くなります。

この表面張力が水をペットボトルの内側に引っ張る力と、外からペットボトルを押す大気圧(空気の重さ)を合わせた力が、水を外に引っ張る重力よりも強いために、水は穴から出ないのです。

フタを開けると水が出る理由

フタを開けることで、ペットボトルの上側に入り込んだ空気が水を上から押しはじめる(大気圧)ことで、水が噴水のように出るのです。

参照元:Do Not Open Bottle