イモムシの足はフェイクだった

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今までイモムシは口で呼吸していると思っていたのですが、調べてみるとそれは間違いでした。

イモムシを横から見ると並んだ点、穴が見えます。これらは気門と呼ばれます。

このイモムシは、側面に並んだ16個の穴、つまり「気門」から呼吸します。

ちなみにコオロギにも同じような気門があり、全ての昆虫はこの気門で呼吸をします。

イモムシの足は何本?

さて、イモムシは昆虫なので6本の足があるはずですが、実際には8対16本の足があるように見えます。

実は、イモムシの足は、頭から6本目までの先が尖ったものだけです。

それより後ろは腹脚とよばれるもので、まるで足のようにみえる器官です。

腹脚の端を拡大して見ると、フックのついた輪状になっています。

イモムシはこれらのフックを使って茎や小枝を両側から挟むようにつかみながら進んだり、蛹になるときはぶら下がったりすることもできます。

イモムシは、卵から幼虫、サナギ、そして成虫になるライフサイクルの幼虫の一部です。

ここで一部といったのは、この幼虫の時期に脱皮して5段階にわけて体が大きくなるからです。

さて、脱皮後、サナギを形成する準備ができたイモムシは、どのように枝や茎に付着するのでしょうか。

肢でしっかりとつかまっているだけだと思っていましたが、どうやら違うようです。

ここにサナギになる準備をしているイモムシがいます。口元を見ると、絹でできた小さな山を編んでいるのが分かります。

 

この絹の山に先ほどの腹脚を引っ掛けるようにしてつかみぶらさがるのです。

イモムシは、蝶になる前にここで変態しなければなりません。

サナギが形成されると、イモムシは今まで表面を覆っていたやわらかい皮を脱いでサナギを露出させるのです。

イモムシの生態については以下の動画で見ることができます。

Everything You Didn't Know About Caterpillars