天敵として知られるコブラ対マングースの闘い。実際に映像として見たことがない人はぜひご覧ください。
コブラといえば、世界最大の毒蛇。
対するは、ヘビ毒への耐性をもつマングース。
この動画で何よりも興味深いのは、コブラに襲われそうなリスが、同じ巣穴で共存しているマングースに助けを求めていること。
ここでは、マングースは捕食者からリスを守り、リスは、マングースのために巣穴を掘って体温調節や休息の場を提供するという予想外な共存関係を築いているようです。
以下に、コブラ対マングースの闘いについて見ていきましょう。
コブラ vs マングース
ネズミなどの小型哺乳類を捕食するマングースがそこにいるにも関わらず、ケープアラゲジリスはなぜか全く動じない様子で、餌を探し回っています。
そこへ、アフリカで最も猛毒をもつとされるケープコブラまで近づいてきました。
リスの赤ちゃんたちは、コブラの気配に全く気づいていません。父親は危険に気付きましたが、ヘビに立ち向かうには小さすぎます。
すると、父親リスは、助っ人に合図を送ります。
リスの必死の叫びは、マングースへの戦いの合図。
マングースは強力な神経毒をもつコブラの攻撃を恐れません。信じられないほど素早い反射速度で攻撃をかわして反撃することができます。
最終的にコブラは屈服して立ち去り、リスの家族はマングースに命を救われました。
ケープアラゲジリスは、南アフリカの乾燥地帯に生育し、社会性の高いげっ歯類として知られており、これまでに、マングースやミーアキャットとの共生が目撃されています。
このような異なる種の哺乳類目間での共生関係が、それぞれにメリットとデメリットをどのようにもたらすのかに関しては研究が少なく、ほとんど分かっていないようです。
続いては、マングース科のミーアキャットとコブラの闘いです。
ミーアキャット vs コブラ
子供たちの巣穴に近づくコブラに気付いたメスのミーアキャットは、鳴き声で警報を鳴らします。
幸いなことに、ヘビは巣穴の入り口で一度止まりました。
この一瞬のチャンスをムダにしてはなりません。
ミーアキャットの仲間数匹が、他の入り口から鳴き声でコブラの注意をそらし、その隙に、また別の入り口から子供たちを移動させ始めました。
2、3匹のミーアキャットがハイリスクなミッションを実行し、群れで強力して無防備な子供を守るとてもデリケートな作業です。
ミーアキャットの子供は、その半数が1歳になるまで生きられないといわれています。
赤ちゃんを安全な場所に移した後も、若いメスにはまだやるべきことが残っています。
メスたちは、子供が巣穴を離れる1ヶ月後までに、狩りのやり方や、誰を信頼するかを教える必要があるのです。
このように、自然界では、共生や群れでの生活がすべて完璧というわけではありませんが、子供が幼いうちは団結が確実に力になることが多いようです。