殻がないとカタツムリはどんな姿をしているでしょうか。
ナメクジに似ていると思っていましたが、どうやら違うようです。
上の写真を見てください。殻の下にはくるくると曲線を描いた部位があります。
以下に、カタツムリの体の仕組みについて、呼吸の仕方や受精の仕方などもあわせて紹介します。
カタツムリの体の仕組み
カタツムリは、タコやイカと同じ軟体動物ですが、陸上で生活する腹足類に分類されます。
生まれたときから炭酸カルシウムの結晶からなる殻をもち、外敵や寒さ、乾燥から身をまもるために殻の中に身をかくしています。
この殻は体とつながっており、成長しながらカルシウムを補給していきます。
殻の中には、消化器官などの内蔵が渦状にあり、基部は主に肺からなります。
陸生のカタツムリはどのように呼吸するのでしょうか。
私たちと同じように口で呼吸するか、あるいはサンショウウオのように皮膚で呼吸すると思っていたのですが、またもや間違いでした。
カタツムリを傾けて殻の付け根付近を見てください。
ここに小さな穴が見えます。陸生のカタツムリは「呼吸孔」と呼ばれるこの穴から肺に空気を送ります。
一般的に水中に住む巻貝はエラ呼吸、陸上の巻貝は肺呼吸です。
カタツムリの性別
さて、カタツムリのオスとメスはどのように区別できるのでしょうか?
実は、ほとんどの陸生のカタツムリは、解剖学的にはオスやメスといった区別はありません。
では、どうやって子孫を残すのでしょうか?
カタツムリの生殖器は、この頭の近くの穴です。
オスとメスの両方の生殖器をもち、2匹が交尾するときは、お互いに生殖器から恋矢と呼ばれる細いものを突き出して、相手の生殖器の中に刺して同時に受精します。
では、赤ちゃんカタツムリはどうやって生まれるのでしょうか。
このカタツムリの殻の下を見てください。
このボール状のものが、カタツムリの卵です。
カタツムリの卵は、直径が2mmほどのとても小さなサイズで、卵を産んでさらにカタツムリを増やします。
カタツムリの生態については以下の動画で見ることができます。