マウスを移動すると、パソコンの画面ではカーソルが移動する。
これは当たり前のようですが、一体どんな仕組みになっているのか不思議に思いませんか?
まず、マウスを動かすと、その速度やどの方向にどれだけ移動したかといった動き方をセンサーがうまく感知しなければなりません。
以下に、このマウスの動き方を感知する方法について、「光」を使った光学式マウスと呼ばれるものを中心にその仕組みを分かりやすく紹介します。
光学式マウスの仕組み
まずは、光学式マウスの底面に備え付けられているLEDの赤い光を見てみましょう。
光は、下方向に明るい光を放ちます。
光学式マウスは、平面で使用することを前提に設計されているため、この底面から放たれた光は、マウスの台座に当たると反射されます。
この跳ね返ってきた光が、センサー(光検知チップ)で検知されるのです。
このセンサーは、マウスの底面にあり、LEDのすぐ横に配置されています。
前面にはレンズがあり、レンズに入ってきた光を拡大することができます。
この光信号によって、マウスの位置やコンピューター画面上のマウスポインターを把握することができるのです。
さて、マウスを動かすと、反射した光の方向も変化します。
この光信号による情報をもとに、マウスの移動速度や移動方向がコンピューターに割り出される仕組みです。
マウスの種類
以前は、マウスの底にボールがついていて、センサーがそのボールの転がりを感知するタイプのものが一般的でした。
しかし、ボール(機械)式だとボールが汚れたり、ゴミが付いたりした場合に感度が悪くなるという難点が。
そこで、赤色の光化学式マウスや青色の光を使ったブルーLEDなどのマウスが登場しました。
しかし、これも下の台座が透明であったり、ツルツルとして光沢があったりして光を反射しにくいと感度が悪くなることがありました。
今では、私たちの目には見えないレーザーの光をはじめ、赤外線を使ったマウスも登場して選択肢が増えているので、使う環境に合わせて選ぶことができるようになりました。