ハンドソープや化粧品の容器によく使われるディスペンサーですが、押すと毎回決まった量の液体が出てくるのはなぜでしょうか?
いったいどのような仕組みになっているのでしょうか?
実は、ディスペンサーは注射器と同じような仕組みになっています。
以下に、身近な疑問、ポンプを押すと液体が定量出てくるディスペンサーの仕組みを見てみましょう。
注射器の仕組みから理解しよう
まずは、よりイメージしやすい注射器で仕組みを理解しましょう。
みなさんも知っての通り、注射器を液体に入れて、プランジャー(押し子)を引くと、液体がいくらか吸い上げられます。
逆にプランジャーを押すと、液体は押し出されます。
ここで、黒い部位(ガスケット)に一方向のバルブを追加したらどうでしょうか。
このバルブは一方向(押すときのみ)に開くようになっています。
プランジャーを引くと、前と同じように液体が吸い上げられますが、プランジャーを押すとバルブが開き、液体がバレル内(本体上部)に移動し始めます。
ここで十分な液体圧力を作り出し、より動きやすくするために、先端とガスケットの間に赤玉(プラスチックボール)とスプリング(バネ)を足してみます。
この状態で、プランジャーを押して放します。
バネのおかげで、プランジャーを押すと液体がいくらか吸い上げられ始め、赤玉が先端を塞いでいるため、液体がバレル内(本体)に移動し始めます。
このようにしてプランジャーを押して放す動作を繰り返すだけ、液体が上まで吸い上げられ、最終的に上部に達します。
ソープディスペンサーの仕組み
ソープディスペンサーポンプは、この注射器の仕組みと同じように機能します。
最初にヘッドを押して放すと、液体石鹸が吸い上げられます。最初の押し込み後に再び押すと、吸い上げた液体石鹸がノズルのある上部に到達して出されるのです。
上記のソープディスペンサーの仕組みについては以下の動画でみることができます。