なぜ「赤」が危険信号として使われるのか?

波長とはキッズサイエンス

赤が危険信号として使用される主な理由は、その「波長」です。

光の波動説(光とは電磁波によって伝わる波の一種)では、一つの光線の連続する山、または、谷間の距離を波長と呼びます。

波長とは

この波長が長い光ほど、光が物や空気分子にあたったときに吸収されたり、四方八方に散らばらせられたりする「光の散乱」が少なくなるのです。

今、人間の目で見ることができる可視光を色で表すと、「赤」は全ての色の中で最も長い波長をもちます。

それは、大気粒子の影響を受けにくい色であることを意味します。

たとえば、波長が短い青色の光は四方八方に散らばってしまう場合でも、赤色の光は進行方向を変えずにそのまま透過し、私たちの目に届きやすいのです。

その結果、霧であろうと煙の中であろうと、赤い光は比較的通過しやすく、最も長い距離を進むことができます。

したがって、遠くから見ても赤色は認識しやすいことから、赤色は危険を伝える色に最適だとされたのです。

参照元:Wavelength

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