2017年9月28日、米コロラド州空軍士官学校予備校で、人種差別的な発言が掲示板に書かれたことについて、ジェイ・シルベリア中将は、強く厳しく何度も繰り返した言葉があります。
性別、人種、肌の色に関係なく、尊厳と敬意を持って接することができないのであれば出ていきなさい。
誰かを何らかの形で侮辱するのであれば出ていきなさい。
我々の価値観は誰にも奪えない。
そして、中将は、次のように続けます。
士官学校予備校の全生徒だけでなく、指導員、OCS、救急隊員、空軍基地からも指令本部からも5500人の関係者すべてがここに集結したのは、私たちにはもっとよい考えがあるからです。
多様性の力があるからこそ、私たちはより強くなれる。
自分達がどのような存在なのかを考える機会です。
以下、教壇でのジェイ・シルベリア中将の言葉を和訳して紹介します。
皆さん、予備校の何人かが掲示板に人種差別的な発言を書いたことを既に知っているでしょう。
もし聞いたことがないなら、私からお話することを聞いてください。
人種差別的な発言に対し、もし憤慨しているなら、ここはあなたのいるべき場所です。
米空軍としてだけでなく、人間として憤慨すべきです。
ひどい言動や考えに対する適切な対応とは、よりよい考えをもつことです。
そのために、私は今日ここに来たのです。これだけの大勢の人が集結したのです。
他人事だと思っている人もいるかもしれない。
ここは、米空軍はパーフェクトでこんな議論をすべきでないと思っている人もいるかもしれない。
しかし、それらはすべて甘い考えだ。
シャーロッツビルやファーガソン、NFLの抗議活動など、私たちの国で起こっていることの背景を考えないのは、時代錯誤もいいところだ。
シャーロットストーンでのセッションから素晴らしいフィードバックを得ましたが、私にも良いアイデアがあります。
それは私たちの多様性についてであり、多様性の力です。
あなたたち4000人の生徒、スタッフの全員を含めた多様な集団として力。
私たちはあらゆる階層、境遇、地域、人種背景、性別、あらゆる構成、あらゆる育ちの人々の集まりです。
その多様性の力が結集して私たちをより強力にします。
それは狭い考えや礼儀のない考えよりもはるかに素晴らしい考えが生まれます。
この部屋にいる5500人の人々に、私たちが組織として何であるかを考える機会だ。
これは私たちの組織であり、誰も私たちの価値観を奪うことはできません。
誰も掲示板での発言のようなもので、私たちの価値観に疑問を投げかけることはできません。
今日私が最も大切にしている考えをお伝えします。
もしあなたが尊厳と敬意を持って誰かを扱うことができないのであれば、出ていきなさい。
あなたが男性であれ女性であれ、ジェンダーの違う人に尊厳と敬意を持って接することができないのであれば、出ていきなさい。
もしあなたが誰かを何らかの形で侮辱するのであれば、出ていきなさい。
もしあなたが人種や肌の色の違う人を尊厳と敬意を持って接することができないのであれば、出ていきなさい。
本気で言っているんだ。携帯電話を出しなさい。これをビデオに撮って、みんなが使えるようにしてほしい。みんなで道徳的な勇気を持てるように。
生徒、スタッフをはじめ、この部屋にいる皆。もし君たちがそれを必要とし、私の言葉を必要とするなら、この言葉を保管し、使い、覚え、共有し、話し合ってほしい。
誰かを尊厳と敬意を持って接することができないなら、出ていけ。