「飛行機で飲むトマトジュースはおいしい!」その科学的な理由とは?

2017年6月 1日

なぜ、飛行機の中で飲むトマトジュースはおいしく感じるのでしょうか?

実際に、ドイツ最大の航空会社であるルフトハンザドイツ航空は、毎年170万リットルものトマトジュースを機内で提供しており、多くの人がこの実情に首をかしげていました。

そこで同社は、2010年に、「なぜ機内では、トマトジュースがビールを上回るほどの人気があるのか」について科学的な調査を実施しました。

そして、空の上では、味覚が変わることが解明されたのです。

ここでは、飛行機に乗るとなぜトマトジュースが飲みたくなるのかについて、科学的に分かったことを紹介します。

空の上ではトマトジュースがおいしく感じる理由

約30,000フィート(9144メートル)上空では、飛行機の客室内の気圧は下がります。気圧が下がると、人間の血流は下がり、血中の酸素濃度が下がります。

これは、あなたの臭いと味の感受性を鈍らせます。

さらに、鼻の粘液は広がり、嗅覚が鈍くなるため、地上ではおいしく感じていたはずの食べ物がなんだか味気なく感じられるようになります。

つまり、風邪をひいたときのような状態です。

そのため、乗客は、トマトジュースの強い味に惹かれるといわれています。

それに加えて、飛行機の機内は、非常に乾燥した状態が続くので鼻や口は乾燥し、喉が渇きやすくなるので、必然的に飲み物をおいしく感じます。

そして、もう一つおまけのメリットがあります。

トマトジュースは、空腹感を和らげるため、飛行機酔いを防ぐ効果があります。

これなら、有名なアメリカの女性飛行士(初めての大西洋単独横断飛行に成功)、アメリア・イアハートもトマトジュースのファンであったというのもうなずけます。