子供を育てるには、良い育児のテクニックを学ぶとともに、親自身がやっている悪い習慣をやめる必要があります。
さまざまな研究によって、子供が、自身の身体や内面へのイメージ、自己評価を高めることは、社会的な発達を助けることが分かっています。
親が子供たちと過ごす質の高い時間もまた、学校での生活に役立ちます。
しかし、それにも増して、子供の社会的、身体的、感情的、知的な発達を抑制する親の過ったふるまいを改めることは重要です。
ここでは、子供の成功を妨げている親に共通してみられる悪しき6つの習慣を、それが与える悪影響やなぜいけないのかをあわせて分かりやすく紹介します。
権威主義者な親
権威主義的な親は、オープンなコミュニケーションをとろうとしないで、しばしば子供のやる気を奪います。
伝えたいことをきちんと言い合い、お互いの考えの相違や意見の対立による緊張が生じたときに、恐れずに話し合いによって乗り越えて、解決していくことを避けています。
オープンなコミュニケーションとは、感情的に意見をぶつけ合うことでも、意見の勝ち負けでもありません。
相手の意見を変えるために行うものでもなく、自分の考えを知り、次の行動に向けて前進するためのものです。これは、相手の権利を尊重しないことにはできません。
そのため、正直な考えを告げることを抑制された行き場のない子供の思いは、いずれ、不満や愚痴など、ネガティブなエネルギーとなって浪費されるようになります。
理由を言わずに要求する
ある研究では、理由を説明することなく要求をする親が、子供の宿題をチェックすることによって、学校での成績や全体的な行動が抑制されることが示されています。
まだ幼いうちからテレビを見せる親
幼い頃からテレビを見る時間が長いほど、子供が授業へ積極的に参加する可能性が低く、数学的なスコアが低いといわれています。
大声で怒鳴る親
しばしば大声で怒鳴りつける親たち。叫び声やののしり、侮辱(ぶじょく)は、体罰といった肉体的な苦痛と同じ悪影響を及ぼすことがあります。
過干渉な親
過干渉な親は、ヘリコプターで子供をいつも監視し、何かあるとすぐにかけつける姿をイメージさせることから、英語ではヘリコプターペアレントと呼ばれています。
子供を過度に監視し、支配することは、子供の不安やうつ病を高い確率で引き起こします。
研究者たちによって、これらの子供は、新しいアイデアが生じにくく、自尊心が乏しくなることも分かっています。
無関心な親
子供への関心が低い場合、子供の行動的トラブルや不安、感情的な障害につながる恐れがあります。
子供をぶつ、たたく親
たとえば、すでに、行動に問題を抱えていた一年生の場合、親が手を出すことで、さらに破壊的になる可能性があります。
蹴る、たたくといった体罰は、心の健康問題や認知障害にもつながっています。
参照元:Parenting Habits That Could Keep Children From Succeeding In Life