「フラミンゴは死んでも一本足で立てる」片足立ちの本当の理由とは

フラミンゴは死んでも一本足で立てる動物・生き物

突然ですが、あなたは、もし「一日中片足で立っていろ」と言われたらできますか?

おそらく、ヨガの達人でも無理でしょう。

一方で、フラミンゴはかなりの確率で一本足で立っており、一本足のまま眠ることさえあります。

一体、フラミンゴと私たちは何が違うのでしょうか?

長い間、人々はフラミンゴが一本足で立つのは、水に長く脚をつけることで体温が逃げていくのを防ぐためだと誤った推測をしてきました。

丸まって四脚を暖めるネコ

猫も四肢の熱を逃がさないように似たようなことをしますから、そう考えるのは当然かもしれません。手はお腹の中に隠し、まるでパンの塊のように背中を丸めたあの猫特有の座り方「香箱座り」です。

しかし、この説明は、鳥類の研究者にとっては意味がありませんでした。

フラミンゴは、死んでも一本足で立つことができるからです。

そこで今回は、フラミンゴが一本足で立つ本当の理由について研究で分かってきた興味深いことを紹介します。

フラミンゴは、寝ていても死んでも片足で立つことができる

鳥の中には、足に血管が密集しているものがあります。

密着した血管網は、体温を奪い返したり、温存するのに役立ちます。

つまり、鳥は、ネコの香箱座りような行動をとらなくても、自然に熱を蓄えることができるのです。

しかし、ちょっと恐ろしい事実が、2017年に行われたある奇妙な実験で分かりました。

それは、フラミンゴが、まるでプラスチック製の置物のように、実際に生きていなくても、片足立ちをすることができるというもの。

これまでに、科学者たちは、フラミンゴが片足で立ったまま寝ることが多いことを知っていました。

これは、私たちには非常に難しいことですが、彼らにとっては簡単なことなのです。

たとえば、飛行機で自分の頭を肘で支えて寝ようとした場合、おそらく、ほとんど人は、頭がガクンと落ちるような経験してしまいますが、

フラミンゴの場合、体を直立に支えるためにそこまでの筋力を必要としないことが研究でわかりました。

フラミンゴが一本足で立てる理由


科学者たちは、死んだフラミンゴを片足で立たせた結果、バランスが取れることを確認

なんと、死んでいるにもかかわらず、片足でかなり安定して立つことを発見したのです。棒でつついても、少々傾けてもびくともしません。

そして、最も安定した姿勢は、鳥の真下に足を置いたときで、その角度は、寝ている間に鳥が転倒するのを防ぐために関節を固定できる角度でもありました。

このフラミンゴの片足立ちは、基本的には重力を利用したシステムです。

フラミンゴの重心はちょうど膝の前にありますが、膝自体の動きには限界があります。

そのため、足をちょうど良い角度に置くことで、フラミンゴの体重だけで足の関節を固定することができるような仕組みになっているのです。

それが、死んだフラミンゴでも片足で立つことができる理由です。

2本足で立つと逆に安定しない

さらに、2本足で支えようとすると、フラミンゴの死体は全く安定しませんでした。

これで、奇妙な研究結果を締めくくることができました。

しかし、研究者らは生きているフラミンゴでももっと穏やかな方法でその理論を検証してみることにしました。

まず、生きたフラミンゴをフォースプレート(動きによって発生する力を測定する装置)の上に立たせ、彼らが眠りに落ちるのを待ちました。

すると、フォースプレートのデータは、フラミンゴの足に何が起こっているかを教えてくれました。

フラミンゴの足には、活動中に何が起こるのか

この実験では、フラミンゴが活動的なときと静止中の両方で、彼らの足に何が起こっているのかを知ることができました。

生きているフラミンゴは、片足立ちのとき、フラミンゴの重心がちょうど足の上にくるようになっており、非常に安定していたのです。

それは、ちょうど振り子を逆さにしたようなもの。

これはどういうことなのでしょうか?

つまり、一本足立ちは、エネルギーの節約になり、鳥たちにとっては楽な姿勢になるのです。

どうやら、フラミンゴは生きていようが死んでいようが、プラスチック製であろうが、一本足で立つことに完璧に適応しているようです。

参照元:Why Do Flamingos Stand on One Leg?