動物界で一番大きい赤ちゃんはだれ?

動物の赤ちゃんの大きさ選手権動物・生き物

突然ですが、1,360キログラムの赤ちゃんを産むことを想像してみてください。

それは軽自動車1台分の重さです。

ありえないと笑うかもしれませんが、実は、シロナガスクジラには普通の話。

それは、動物界で最も大きな赤ちゃんを産むといわれるシロナガスクジラの新生児の典型的な大きさなのです。

生まれた後、子クジラは母乳をガブガブ飲んで、毎日90キログラムも体重を増やしていきます

牛乳の10倍以上の脂肪分を含む極めて濃厚な母乳のおかげで、子クジラは大人になる頃にはジェット旅客機(約30メートル)に匹敵する大きさにまで成長することができるのです。

他の新生児と比べると、かなり楽な人生のスタートと言えそうですね。

陸上では、ゾウが最も大きな赤ん坊賞を獲得しています。

一方、コウモリの赤ちゃんはこれほど大きくはありませんが、母親の体重の4分の1を占めているのです。

以下に、動物界におけるとてもおもしろい赤ちゃんの大きさ選手権についてみていきましょう。

動物の赤ちゃんの大きさ選手権

産まれたばかりの子ゾウは、105kgにもなります。しかし、ゾウの場合、妊娠期間も長く、人間の2倍、つまり、赤ちゃんは母親の胎内で2年近くを過ごす必要があります。

ゾウに次いで大きいのがキリンです。

キリンは平均して75kgの赤ちゃんを産みます。

そしてなんと、キリンのお母さんは立ったまま出産するので、赤ちゃんは産まれてすぐに2メートル近い高さから固い地面まで落ちてしまうのです。

しかし、この落下がキリンにとってかなり重要であることがわかってきました。

この落下の衝撃で羊膜が破れ、赤ちゃんは初めて呼吸をすることができるようです。

次に続くのは、シロサイです。

ゾウほどではありませんが、母親の妊娠期間は、15〜16カ月間だといわれています。

生まれてくるシロサイの子の体重は40〜64kgで、大人のセントバーナードくらいの大きさです。

しかし、ここで角度を変えて考えてみましょう。子供の大きさを母親の大きさに対する比率で考えるとまた違った結果になります。

出産を控えている人は、子供の大きさが、母親に対してあまりに大きすぎるとびっくりしますよね。

その点マツカサトカゲは最悪です。

母親の体に対する子供の大きさの比率選手権

通常、爬虫類は卵を産みます(卵生)が、マツカサトカゲは他とは違って直接子供を産みます(胎生)。現在、およそ20%の爬虫類が胎生で繁殖すると考えられています。

実は、爬虫類では、気候や捕食者など厳しい生育環境から子供を守るために卵生から胎生に繁殖形態を変化させてきた種、または移行中の種の存在が確認されているのです。

しかも、マツカサトカゲにおいては、体重が親の3分の1もある双子を産みます。

それは、私たち人間が7歳の子供を産むようなもの。

コウモリは、通常一度に一匹しか子供を産みませんが、その1匹の子コウモリがとても大きいのです。それは、マツカサトカゲほどではありませんが、母親の体重の4分の1に相当します。

これは、人間の乳児が16キログラムに相当する大きさです。

の子供は、母親の10分の1くらいの大きさです。人間でいえばボーリング玉大の赤ちゃん。

人間の場合、新生児の体重は平均3~3.5キログラム。お母さんの約22分の1の大きさです。

私たちにとっては驚くべきことではないように聞こえるかもしれませんが、実は人間の赤ちゃんも母親との比率でいうとかなり大きい方なのです。

の子の体重はお母さんの120分の1アカカンガルーの赤ちゃんはお母さんの10万分の1という極小サイズなんですよ。

そうです。生まれたばかりのカンガルーは米粒ほどの大きさで、袋から飛び出すのは1年以上先のこと。

このような世界最小の赤ちゃんについては、また別の機会にお話することにしましょう。

参照元:The Biggest Babies In The Animal Kingdom