なぜハチミツは腐りにくいのか?

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適切に保管されていれば、ハチミツは決して腐ることはありません。

はちみつが腐りにくいのは、主に浸透圧のおかげです。

ハチミツは水分が少ないので、細菌が生き残ることができないのです。

さっそく以下に、ハチミツが腐りにくい理由についてみていきましょう。

ハチミツは水分量が少ない

浸透圧とは、水の移動のことです。

水分濃度が高いところから、半透膜を通過して、水分濃度の低い領域へ移動すること

さて、ハチミツの水分量は、細菌や菌類などの生物の水分量に比べてはるかに少ないのです。

したがって、そのような生物がハチミツの中に入ろうとすると、浸透圧の関係で、彼らの体内の水分がハチミツの中に出て行ってしまいます

その結果、そういった菌は死んでしまうので、ハチミツは腐りにくいのです。

実は、死海では生物が生きられないのも、112mの高木が乾期で生きられるのも、淡水魚が水分補給をする必要がないのも、塩分が植物を枯らすのもこの浸透圧が関係しているのです。

天然の抗菌作用

ミツバチの中には、ある種の細菌から身を守るために、体内で抗菌作用のある物質を生成する種がいます。

そして、そういったミツバチがハチミツを作るとき、この一部がハチミツに添加されるのです。

この物質がバクテリアの繁殖を防ぐので、ハチミツが腐るのを防ぐのに役立ちます。

また、ハチミツは、体内に入るとアルカリ性として働きますが、それ自体は酸性のため、食品を腐らせる原因となる微生物を寄せ付けません。

つまり、ハチミツの風味を変化させる要因となる「熱」を避け、「酸化を防ぐ」密閉ガラス容器で保管することができれば、ハチミツは腐らないのです。

参照元:why honey doesnt spoil