ろうそくの炎が上を向くのは、炎が高温だからです。
まず、炎は、ろうそくの周囲の空気を温めます。
熱エネルギーが高くなった空気の粒は、あちらこちらに飛び跳ねながら激しく動き出します。
すると、隣り合った空気の粒同士の距離が広がり、空気はふくらみ(体積が増え)、密度(同じ体積あたりの質量)は小さくなるので、軽くなった空気は、上昇しはじめます。
次に、そこにあった空気に置き換わるように、冷たい空気がやって来ます。
さて、冷たい空気も温められて再び上昇します。
このようにして、周囲で「熱い空気が上昇し、冷たい空気が流入して加熱される」という継続的なサイクルが引き起こされるため、炎はその空気の流れにそって上を向いて長く伸びたようになるのです。
しかし、これは重力があるからこそ見られる光景です。