なぜ海賊は眼帯をしているのか?

海賊が眼帯をしている理由キッズサイエンス

なぜ海賊が、眼帯を着けたのかについては、とても興味深い科学的な視点があります。

それは、彼らが必ずしも負傷した目を隠すためではなく、暗闇での闘いを有利にするためというものです。

作家ジェームズ・シルク・バッキンガムによって「史上最も成功し、最も認められた海賊」と評されたジャビル・アル・ジャルハミは、戦いで失った片目に眼帯をしていたことは有名です。

しかし、実際には、少なくとも1世紀にわたって海賊が文学史や歴史に眼帯姿で登場してきたのには以下のような科学的な理由があるようです。

海賊の海の上での過酷な生活と目の適応能力

まず、船の上での生活では、日光が水面を反射したまぶしい甲板と暗闇の船内を頻繁に往来する必要があります。

物体からの光が私たちの目に到達すると、それは瞳孔という穴を通過します。

明るすぎると、瞳孔の大きさが小さくなり、目に入る光が少なくなります。

暗い場合、より多くの光を取り入れるために瞳孔は大きく開きます。

こうして私たちは、瞳孔を大きくしたり、小さくしたりして暗闇の中でより良く見えるようにしているのです。

しかし、突然明るい部屋から暗い所に移動するような場合、 私たちの目は、暗闇に適応するために時間がかかります。

暗順応には時間がかかる

私たちは、明るいところへはすばやく適応(明順応)できます。

しかし、暗い所では、光を感じる「桿体細胞(かんたいさいぼう)」で光を感じるためのタンパク質「ロドプシン」が結合するのに時間がかかってしまうのです。

これは、海賊の戦いには、不利に働きます。

そのため、海賊は片目に眼帯をして暗闇の中で見る準備をしておき(あらかじめロドプシンを結合させておく)、目が暗闇にできるだけ早く適応できるようにしたと考えられています。

こうして、海賊は、真っ暗なデッキの下に落ちて戦う必要に迫られたとき、眼帯を外してすでに薄暗い光に慣れた目で見ることで、暗闇での闘いにすばやく対応できたのです。

参照元:Why did pirates wear eye patches?

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