中国の旧正月って何?日本の正月と何が違うのか?

身近なふしぎ

中国の旧正月は、私たちが祝い慣れている新年と何がどう違うのでしょうか?

おもしろいことに、国や文化が違うと、長年にわたって使われてきた暦(カレンダー)も異なります。

現在、世界で最も一般的に使用されている暦はグレゴリオ暦です。

16世紀(1582年)にローマ法王グレゴリウス13世によって定められたもので、日本でも明治6年から使用しています。

グレゴリオ暦では、1年は常に12か月で、新年は1月1日にはじまります

しかし、中国の暦は「太陰太陽暦」であり、グレゴリオ暦とは大きく異なります。

興味深いことに、1年の月数が変わることがあり、12か月の年もあれば、13か月の年もあるのです。

以下に、中国の暦や旧正月について、日本との違いや共通点などとあわて紹介します。

暦の基準となるもの

そもそも、なぜ暦が違うのでしょうか。

グレゴリオ暦は太陽暦です。つまり太陽を基準にしているのです。

グレゴリオ暦では1年は常に12か月で、毎年1月1日の同じ日に新年を迎えます。太陽に基づいているため、年ごとの変化が少ないのが特徴です。

中国の太陰太陽暦は、月の満ち欠けと1年間の太陽の動きに基づいているため、年ごとにかなり変化する可能性があります。

一年が12ヶ月の年もあれば、数年に一度は13ヶ月(閏年)もある年もあり、日数も354日、355日であったり、383日と384日(閏年)もあったりと差が生じます。

中国と日本の暦の違いや共通点

さらに、中国の暦では、一年に12の動物の名前が付き、毎年変わるのです。

日本も明治6年までは、中国と同じ太陰太陽暦(旧暦)を使用していたため、昔ながらの名残として現在も干支を使用しています。

しかし、おもしろいことに、日本のイノシシ年は、中国ではブタ年です。

(そもそもイノシシを飼育して家畜化したのが豚なので、どちらとも同じ分類種ですが)

今日、太陰太陽暦の新年(旧正月)は、中国の他、多くのアジア諸国で、毎年15億人を超える人々に祝われています。

中国の旧正月のお祝いは全てあわせると15日間続きます。15日間もです。

中国では、旧正月は大きなイベントで、家族全員で大晦日を過ごし、新年には正月料理を食べ、15日目のランタンフェスティバルで終わります。

新しい季節、春の始まりのお祝いでもあるため、中国では春節とも呼ばれます。

この祝日を特徴づける言葉が一つあるとしたら、それは「幸運」という言葉でしょう。

中国の旧正月のお祝いのほとんどすべての伝統は「幸運」に遡り、新年に幸運が訪れる、たとえば龍が舞い、地域社会に多くの幸運をもたらすと考えられています。

龍は幸運をもたらすと考えられているため、龍踊りが長ければ長いほど、参加する人々と龍踊りが行われる地域社会に多くの幸運が訪れると考えられているのです。

中国の旧正月には、家をきれいにして、落とし玉のような赤い封筒に入ったお金を渡し、縁起の良い食べ物を食べるなど、「幸運(縁起)」に基づいた日本と同じような伝統も見られます。

参照元:Chinese New Year for Kids