自然乾燥は乾燥機よりも衣類がゴワゴワするのはなぜ?解決策とは

自然乾燥 vs 乾燥機身近なふしぎ

洗濯物を外に干すべきか、ただ乾燥機に放り込むべきか?

そう悩んだら、ここで紹介する衣類の繊維の特徴を理解し、ぜひ日頃の洗濯の悩みの解決に役立ててください。

たしかに、どちらのオプションでも衣服は乾きますが、この2つの乾燥方法の結果には大きな違いがあります。

たとえば、干して自然乾燥させた衣服やタオルは、乾燥後にゴワゴワした感じがすることが多いのに対し、タンブラー乾燥した布地は柔らかくふっくらと仕上がりますね。

2つの乾燥方法の違いによる仕上がりがこれほど異なるのはなぜでしょうか?

それは、衣類の繊維に理由があるため、その特徴を知ることで、以下のように自然乾燥でのゴワゴワ感を減らすこともできます。

衣類の繊維「セルロース」の特徴

衣類の繊維「セルロース」の特徴

まず、ほとんどの衣類の繊維は植物、セルロースからできています。

セルロースは、分子間が強い水素結合のネットワークを形成したポリマー鎖(たくさんの原子が共有結合で鎖状に強くつながった重合体)の高分子で、強度に優れ、耐久性があり、加工がしやすい特徴があります。

水との相性がよく、含むことができる最大限度に達する(飽和)までできるだけ多くの水分を吸収することができます。

そのため、洗濯機の中では、衣類のすべての繊維が水で飽和状態になっています。

すると、(水を飽和状態になるまで含んで)膨らんだセルロースによって、セルロースの水素結合の一部が壊されます

このとき、セルロースは、つながり(結合)が弱くなっています。

しかし、水が蒸発し始めると、セルロースの鎖の水素結合が再形成され、鎖が強くて丈夫な状態に戻ります。

自然乾燥した衣類がゴワゴワしやすい理由

濡れた衣類を吊り干しする場合は、衣類をじっと動かさないので、この静的な配置によってセルロース繊維がより水素結合を再形成しやすくなります

繊維間の結合が増えると1つ1つの繊維の強固さが増し、その結果ゴワゴワした感触になるのです。

乾燥器がふんわりと仕上がる理由

一方で、乾燥機内では衣類が常に動いているため、セルロース繊維はそれほどしっかりと、または、完全に再結合することができません。

このようにして、衣類の繊維が互いにしっかりと結合していない状態で乾いたタオルは少しふわふわした感じになります。

自然乾燥と乾燥器のメリット・デメリット

自然乾燥は、電力使用量を削減できるため、よりお財布にも環境にも優しい衣類の乾燥方法といえます。

また、タンブラー乾燥は、洗濯機内で常に衣類を動かすことによる摩擦によって、生地の磨耗を増加させ、色落ちを早めてしまうリスクもあります。

しかし、スピードと利便性を重視する人にとって、タンブラー乾燥は、衣類を素早く確実に乾燥させ、ゴワゴワ感を与えない優れた方法です。

また、自然乾燥では衣服にしわや折り目が残りやすいため、アイロンが必要になるケースがありますが、タンブラー乾燥は絶えず動き続けるため、しわの影響が生じる可能性は低くなります。

自然乾燥でのゴワゴワ感を減らす方法

そこで、環境やお財布に配慮しながらも、快適で見栄えの良い服が欲しい人のために、自然乾燥した生地のゴワゴワ感を軽減するための賢いトリックを紹介します。

洗剤が多すぎると、繊維のゴワゴワ問題が悪化する可能性があります。もし心当たりがある人は、普段使っている洗剤の量を20%減らしてみてください。おそらく変化に気づくはずです。

前述したように、乾燥機の絶え間ない回転運動により、繊維が固い質感を形成することが妨げられます。

これを応用して、濡れた服を干す前に衣類を軽く振ってみるだけで違いが分かるでしょう。 また、風が吹く日の方が、衣類が揺れて動くので、ゴワゴワ感を避けやすくなります。

両者のメリットを兼ね添えたおすすめの乾燥方法

最後に、自然乾燥とタンブラー乾燥両方のよい点をとってエネルギーを節約し、仕上がりの快適さを確保する方法を紹介します。

衣類を外に干す前、または 天日で少し乾いた後に、衣類を乾燥機に5~10分間入れてから干してみてください。
ぜひお試しを!