雪の始まりは、通常は凝縮して雲の水滴になるはずの水蒸気が、液体になることなく直接氷に変わること。
雪は、凍った雨ではなく、雲の中でつくられた不透明な氷の結晶の集まりなのです。
そして、雪ができるには2つの条件が必要です。
氷点下の気温と空気中の十分な水分(湿度)。
いくら砂漠で冬の夜が寒くなっても、十分な水分が大気中にないため、砂漠に雪が降ることはありません。
以下に、雪のでき方や種類について分かりやすく紹介します。
雪のでき方
まず、空気中の小さな粒子、たとえば砂粒やすすなどの周りに氷の結晶ができます。
氷の結晶ができると、その周りの水蒸気が結晶の表面で凍りつき、それが雲の中を移動する際に他の結晶と衝突してさらに大きな結晶や塊になります。
結晶が十分に成長すると雪片となり、雲から落ちるほど重くなるのです。
雪の種類
これらの雪片は、落下する際に暖かい空気を通過するとけ始め、みぞれ(氷と雨の混合物)や雨に変わります。
雪のような結晶構造はなく、氷や雨の粒が衝突してくっついただけのものをあられといいます。
あられは、凍っていても雪とはみなされません。
あられよりも大きくなると、ひょうと呼ばれる氷の粒の塊があります。
0度よりわずかに高い湿った空気の中を落下する雪片は、固まりやすく、よく知られる大きなふわふわの雪片を形成します。
気温が低く、比較的乾燥した空気の中に落ちた雪片は、互いにくっつきにくく、パウダースノーになります。
一度地面に落ちた雪は、空気と地面の温度が十分に低ければ溶けずに残ります。
実は、雪は、凍った水、つまり氷でできているため、鉱物として分類されることもあります。
氷は均質で、無機的に形成され、規則正しい原子構造を持ち、水素原子と酸素原子が特定の方法で結合した明確な化学組政を持つからです。