料理に役立つノウハウ

手洗い vs 食器洗い機 水・エネルギー・効率比較結果とは?

食洗器 vs 手洗い料理に役立つノウハウ

そもそも、私たちは、食器洗い機を使うべきなのでしょうか?

食器洗い機は、手洗いと比べてどれだけの水とエネルギーを使うのでしょうか?

それとも、実際のところ食器洗いは自分でやったほうがいいのでしょうか?

食器洗い機について、その効果と効率性について明確に把握したうえで、以下のような結論に達しました。

結論:食器洗い機の方が、洗浄力、水とエネルギーの節約、効率化において勝利

食器洗い機とは

食洗器の工程

まず、比較的現代的な食器洗い機の中で何が起こっているのか、その仕組みを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

基本的に現代の食器洗い機は、比較的少量の水を注入し、その水を「スプレーアーム」と呼ばれる回転装置を通じて繰り返し噴射し、最後に水を排水する仕組みです。

この給水、噴射、排水の工程は、1サイクル中に複数回繰り返されます。

では、食器洗い機は、手洗いと同じくらい食器をきれいにできるのでしょうか?

この点に関する研究は明確です。

食器洗い機は洗浄力が高い

洗浄力の違い

食器洗い機は手洗いよりもはるかに食器をきれいにします

ある研究では、手洗いと食器洗い機で洗った食器に残る細菌の量を比較しました。

研究者たちは、食器洗い機を通ったすべての皿、マグカップ、グラスが、米国の健康基準である100以下の細菌コロニーを大幅に下回っていたことを発見しました。

実際、ほとんどの食器には細菌が全く残っていませんでした。

フォークにおいてだけは、1本基準に満たなかったようです。

一方で、驚いたことに手洗いの食器では、皿の20%、マグカップの53%、グラスの30%、フォークの20%が同じ安全基準に満たないものでした。

他の多くの研究も同様の結果を示しています。

つまり、洗浄性能において、食器洗い機は一貫して人間を上回っているのです。

ここには基本的に2つの要因があります。

手洗いの問題

まず、日常的に人は食器を洗うのが実は上手ではないこと。

対して、食器洗い機は上手であること。

たしかに手洗いは効果的に見えます。 1つずつ食器を洗い、その汚れ具合を個別に評価し、清潔になったかどうかを確認することができるからです。

しかし、私たちはこれらの確認が実際には得意ではなく、まだ残っている細菌を見ることができません。

また、水温の問題もあります。

水温の問題

水温は、食器上の病原体を殺菌する主な役割を果たしますが、60度を超える温度でないと、水は細菌を迅速には退治できません。

しかし、その温度では、私たちは火傷をしてしまうので、食器の殺菌に十分な熱さでは洗えないのです。

人間と機械の違い

さらに、手洗いのツールに使われるスポンジ、食器用タオル、食器マットなどは、細菌の温床となりやすい傾向があります。

そして最後に、「人間らしさ」の問題があります。私たちは気が散りやすく、時間がなく、または単に怠惰です。

一方で、食器洗い機は常にその役割を果たしてくれます。食器に高圧で超高温の洗剤入りの水を噴射し、時間をかけて洗浄します。

それは、現代人ができない洗浄方法で、食器の汚れを落とし、殺菌できるように最適化されているのです。

しかし、食器洗い機が最大洗浄力を追求して設計されているなら、効率的であるはずはないですよね?

食器洗い機は効率的か?

研究者たちは食器洗い機の効率化について何度も計算を重ねてきました。

一つ注意点として、ほぼすべての家電専門家は、食器を食器洗い機に入れる前に予洗いすることを推奨していません

なぜなら、それは一般的に不要で、莫大な水資源の無駄遣いだからです。

水の使用量

現代の食器洗い機は、一般的な食洗機で1回あたり約10リットルの水を使用します。

最新のモデルはさらに少ない水量となります。

食器洗い機が少量の水を繰り返し循環させるため、水の使用量が少ないのです。

同じ量の食器を手洗いする場合、人は平均で約80リットルの水を使用します。

つまり、その差は歴然です。

ただし、食器を洗う際の水の使用量には大きな個人差があり、ある研究では、最も水の使用量が少ない人と多い人との間でほぼ15倍の差がありました。

しかし、最も水の使用量が少ない手洗いでも、平均的な食器洗い機の2倍の水を使用しています。

また、ほとんどの台所の蛇口は1分間に約4~10リットルの水を流すことを考えても、食器洗い機で洗った方が水の使用量的には効率的です。

エネルギー消費

では、エネルギー消費はどうでしょうか?

私はこれが大きな差になると予想していましたが、実際は食器洗い機の運転自体(モーターや電子機器の駆動)はほとんどエネルギーを消費しません。

最もエネルギーを消費する要因は、食器を比較的短時間で洗浄するために水を十分に加熱することです。

そして、これが「エコフレンドリー」な食器洗い機のサイクルがとても長い理由です。

これらのサイクルは、水をより少なく加熱することでエネルギーを節約しますが、その代わりに長時間運転します。

手洗いは、水を温めるためのエネルギー以外に追加のエネルギーを必要としませんが、手洗いは食器洗い機よりもはるかに多くの熱水を使用します。

その結果、ほとんどの計算では、手洗いも食器洗い機よりもエネルギーを消費することが示されています。

どうやら研究結果は、食器洗い機が手洗いよりも食器の洗浄と水・エネルギーの節約において優れていることを示しているようです。

さらに、技術の進歩により、食器洗い機はますます進化しています。

食器洗い機 vs 手洗いについては以下の動画で見ることができます。

Why humans are bad at washing dishes
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