多くの人が食器洗い機に食器を入れるには、正しい方法と間違った方法があると考えています。
しかし、正しい方法とは何か、例えば、食器を下洗い(予洗い)すべきかどうか、食器をどの方向にどのように並べるか、スプーンの柄は上向きか下向きかなどについては意見がなかなか一致しません。
このような食器にまつわる議論の大きな理由のひとつは、ほとんどの人が食洗器の中で食器やフォークがどうなっているのかよく理解していないことにあります。
そこで、minutefoodチャンネルが、食器洗い機の中を何度も何度も撮影してどのように洗うのがベストかを導き出した動画をもとにそれらの疑問を解決します。
ポイントとしては、
- 予洗いは必要ないが食べかすやゴミは取り除く
- 一番下のラックには大きな食器を、食器洗い機の奥から始める
- 食器が重ならないように
- フォークやスプーンの柄は上・下向きランダムにして重ねない
- 食器を入れ過ぎない
予洗いは必要か
実験では、粘着性のピーナツバター、固まったソース、溶けたチーズ、凝固した卵黄、その他のものを予洗い無しで行ったところ、予洗いについて私が間違っていたことと気付きました。
食器洗い機は、基本的にすすぎをしなくても食器をきれいにすることができます。予洗いに1分かけるごとに、たくさんの水をムダにしていることになるのです。
その代わり、食器洗い機に入れる前に本当に必要なのは、スプレーアームやフィルター、パイプを詰まらせる可能性のある食べ残りや塊をよくこすり落とすこと。
食器の向きは下向き
食器は、汚れた面が下を向いているか、少なくとも上を向いていないことを確認してください。
食器に食べ物がこびりつく、または、水分がたまったままにならないようにするためです。
並べ方(ひどい汚れは下段・デリケートな食器は上段)
一番下のスプレーアームが一番高圧の水を出すので、一番下のラックに一番汚れた食器を入れるのが一般的です。
一番下には大きな食器を入れます。食器洗い機の奥から入れ始め、外側から内側へ入れるのがよいでしょう。
デリケートな食器やプラスチックなどの軽い食器は、スプレーの勢いが弱く、食器がぶつかりにくい上のラックに入れるとよいようです。
次に、ラックの中で食器をどのように向ければいいのか。
これは、食器洗い機の仕様によって、スプレーアームがどのように設計されているか、ラックがどのように構成されているかで少し異なります。
一般的には、食器に入れられるものの量を最大にしたいものですが、お互いに近すぎてもいけません。くれぐれも食器が重ならないように!
スプーンの柄は上か下か?
スプーンやフォークについて、実際には向きは重要ではなく、上向きでも下向きでもきれいに洗えるはずだそうです。
重要なのは、食器と同様にスプーンやフォークも互いにぴったりくっつかないようにすることです。水が食器の間に入り込むことができないためです。
そして、スプレーアームの回転を食器で妨げないこと。
すべて正しく使っているのに食器がきれいに洗えないなら、食洗機に何か問題があるのかもしれません。
実は、撮影中に真ん中のスプレーアームがちゃんと動いていないことに気づきました。
詰まっていたのです。それだけでも、今回の実験は収穫があったように感じます。
普段の日常生活でも、機械の仕組みを知ることで、食洗機への期待や使い方が変わりました。
一般的に、食器洗い機を使うと、手洗いする代わりに年間約230時間、つまり約10日分まるまる時間を節約できるといわれています。
つまり、やらなければならないことではなく、やりたいことに時間を有効に使えるようになるでしょう。
食器洗い機の中で、実際に起こっていることは以下の動画で見ることができます。
食器洗い機の中で起こっていること
食器洗い機は、まずスタートボタンを押すと、選択したプログラムに基づいて一連の動作が開始されます。
一般的に、最初に行われるのは素早い水切りプロセスで、食器から滴り落ちる汚れた液体を流します。
それから「予洗い」が始まります。
バルブが開き、水道水が食器洗い機本体に送り込まれる。
その後、循環ポンプが始動し、その水を 「スプレーアーム 」と呼ばれる回転する管に送り込む。
スプレーアームに送り込まれた水は、小さな穴から押し出され、回転するアームとともに大量の水しぶきが上がる。
ここで、食器にこびりついた汚れが洗い流されます
ポンプで繰り返し使われた汚水は流され、「本洗いサイクル」が始まる。
庫内に送られた水道水が、加熱エレメントによって温めてからスプレーアームに送り込まれ、すでにきれいになった食器にシャワーを浴びせ始めるのです。
最近の食器用洗剤は、さまざまな働きをします。
洗剤の成分の中には、通常は反発しあう水と油脂を結び付け、食器に付着した油脂分を水で溶かして泡立てるのを助けるものや、食器にこびりついた食品を分解してこびりつきをほぐす酵素、さらにトマトやお茶など食器を汚すものを漂白するものなどがあります。
つまり、洗剤入りの水が噴射されている間、食器のあちこちで複雑な化学反応が起こっているのです。
本洗いが終わると、汚れた洗剤入りの水が浴槽から排出され、すすぎの時間になる。お湯は温められ、食器全体に噴射され、食器から残留物を洗い流し、排水。
最後に、乾燥の時間。すすぎの湯が熱かったので、熱をあまり保持しないプラスチックを除いてこの時点で熱くなった食器の余熱だけで、ほとんどの食器は乾かすことができます。
さらに庫内に熱風が吹き込まれ、残った水分を蒸気に変えて完了です。