取引先で相手の名前を度忘れてしまった。思い出そうとしてもどうしても出てこない。
仕事に限らず、「顔は覚えているけど名前がでてこない」経験は、誰にでもよくあります。
ここでは、こういった厄介な状況で、どのように相手にうまく伝えるかをソーシャルスキルズのフェイ・デ・ムイショントさんのアドバイスを元に紹介します。
初対面で名前を忘れてしまった場合の対処法
初対面において、名前を思い出せないのは、誰にでも起こり得ることです。
そのため、ムイショントさんがいつもアドバイスするのは、まずはその状況を素直に認めることです。
問題を回避しようとしたりごまかしたりしないでください。
相手が自ら名前を言うのを期待したり、適切な質問で名前を聞き出そうとしたりもしないでください。
率直に、そして、友好的に伝えましょう。
「申し訳ありません。お名前を忘れてしまいました。もう一度お教えいただけますか?」
出会ったばかりの初期段階なら、人間だから仕方ありません。誰だってうっかり名前を忘れるものです。その場合はこのように素直に聞いてみましょう。
おそらく相手もあなたの名前を忘れているはずなので、改めて自己紹介する良い機会にもなるかもしれません。
これが初対面で相手の名前を忘れたことを伝える方法です。
ただし、相手の名前を絶対に覚えておくべき状況、つまり、知り合ってに日数が経っているのに突然名前を忘れてしまった場合は別です。
数日前に知り合ったのに突然名前を度忘れしてしまった場合、必ずしも「名前を忘れてしまった」と言う必要はありません。
その場合、誰かにメッセージを送るなど、名前を確かめる手段を講じてみてください。
知り合ってから時間が経っているのに名前を忘れると、社会的に気まずい状況になるからです。
それでも思い出せないで困ったときには以下の方法が役立つでしょう。
知り合ってからすでに時間が経っている場合
まずは、「名前は覚えているのですが、今どうしても思い出せなくて…頭が真っ白になってしまって」と名前を覚えていることを伝えようとします。
「まさきと呼びたくなるんですが、何か違う気がします」といった表現も有効です。
次に、名刺を交換する。
名刺を交換したいと伝え、名刺からすばやく名前を確認しましょう。
もし名刺がない場合は、メモ帳や携帯電話に相手の電話番号を記入してもらい、「名前(漢字)も一緒にお願いします」と伝えましょう。
ひらきなおって相手を褒める。相手が自分の名前を覚えてくれていたことを称賛しつつ、自分はそういう才能がないと説明します。
他の人へ紹介する。他に覚えている名前の人へ紹介しましょう。紹介した人同士で自己紹介をしてもらう中で相手が名前を言うはずです。
そして、2度と名前を忘れないように次回から注意しましょう。
名前を忘れてしまったときの対処法については以下の動画で見ることができます。