アメリカでorickによって行われた調査では、上記の問いに対して、61パーセントの人がゴキブリだと答えたことが示されています。
しかし、実際には、ゴキブリの2倍におよぶ雑菌をもつと科学者に警告されている生き物がいるのです。
それは、「ハエ」です。
ここでは、雑菌が多いことで知られるハエが止まった食べ物を実際に食べても大丈夫なのかについて、ハエの生態や食べ物に止まった時に何が起こっているのかを中心に興味深いできごとを紹介します。
なぜハエは害虫と呼ばれるのか?その生態について
ハエには、90,000以上の種類があり、特に私たちの周りのどこにでもいるイエバエは、雑菌が多いことで知られています。
ハエは、ゴミや腐敗物、生き物の死体や排泄物を食べます。
食べるといっても、噛むのではなく、食べ物に唾液のような液体を吐いて、酵素の力で溶かしてすするのです。
この摂食行動によって、ハエの体を覆う毛には、細菌やウィルス、寄生虫の卵などが付着しやすく、それが、感染症を媒介する可能性が高いと科学者たちは考えています。
ハエが食べ物についた時の危険性について
もし、食べ物にハエが止まった場合、そこには雑菌や病原体、寄生虫がつく可能性があります。実はそれだけではなく、ハエは、食べ物の上で、嘔吐や排泄もよくしているのです。
考えただけでぞっとしますが、現実的には、ほとんどの人は、これらの病原体に感染することはないといわれています。
いうのも、1匹のハエが媒介する菌の量は、人に影響を及ぼすほどではないと考えられているからです。
とはいえ、たくさんのハエが止まった食べ物やハエが止まってから長い時間が経過した食べ物などは、人に害を及ぼすほど雑菌が繁殖しているリスクが高いので、食べない方がよさそうですね。