空腹時にコーヒーを飲むと体に何が起きるのか?

普段からコーヒーを飲む人は多いかもしれませんが、「寝起きのコーヒーは格別だ」という人、「朝はコーヒーしか飲まない」という人は要注意です。

実は、朝起きて、特に空腹時にコーヒーを飲むのは大問題です。

それはどうしてでしょう?

ここでは、空腹時のコーヒーが体にどのような悪影響を与えるのかについて、いくつかの理由をもとに分かりやすく紹介します。

胃酸の問題を引き起こす

実は、胃酸の正体は塩酸です。

胃酸は、適切なレベルの量では、食べたものを胃で消化するのに役立ちます。しかし、胃が空っぽになると、この胃酸はうまく働かず、胃の中でパチャパチャはねて、かえって胃を傷つけてしまう恐れがあります。

この状態でコーヒーを飲むと、より多くの酸を胃に注ぎ込むことになり(なぜなら、コーヒーは酸性なので)、問題が悪化します。いかなる時も、多すぎる胃酸は、自分自身の胃や消化管に害を及ぼし、胸焼けや過敏性腸症候群(腹痛やおなかの不快感、下痢や便秘などが続く)、および、胃潰瘍などを引き起こします。

消化に悪い

空腹の胃にカフェインが入ると、消化システムが乱れ、おなかのハリ(腹部膨満感)や過敏性腸症候群などが引き起こされやすくなります。

まず、体内に取り込まれたカフェインが、まるで副腎のように働き、コルチゾールやアドレナリンといったストレスホルモンの分泌を促します。これらのストレスホルモンが血液中に増えると、血圧や心拍数が高まります。

すると、肝臓は、筋肉にエネルギーを与えるために、血糖値を上昇させはじめ、胃腸はエネルギーを使わないように運動を止めるので、食べ物の消化吸収が適切に行われなくなります。

その結果、消化能力が悪くなってしまいます。

イライラや不安感が増す

朝の空腹時は、セロトニンを分解する脳の力が低下しています。

セロトニンは、不安感や気分の低下を防ぎ、精神の安定を維持することから「幸福ホルモン」と呼ばれており、脳内でこのホルモンの働きが低下すると、不安やうつを引き起こしやすくなります。

空腹なうえ、さらにコーヒーを飲むことで、体内のコルチゾールやアドレナリンといったストレスホルモンの分泌量が増加し、不安感や神経質、精神的な緊張状態を生みます。

脱水症状を引き起こす

カフェインには利尿作用があります。一般的に、適切な水分補給が行われていれば、カフェインを摂取しても体液や電解質バランスにはあまり影響を与えませんが、空腹時にコーヒーを飲むと、体内の水分が失われやすくなるため、脱水状態を引き起こす可能性があります。

そして、のどが渇いたからと水ではなくコーヒーをもう一杯飲むと、状況はさらに悪化します。

セロトニンレベルが低下

今まで、コーヒーを飲んで食欲が低下した経験があるかもしれません。実際に、コーヒーに含まれるカフェインには、食欲を抑制する作用があるといわれています。

しかし、だからといって、朝食を抜いてコーヒーですませてしまうと、幸福感や穏やかさを生む神経伝達物質「セロトニン」を生成する力を弱める可能性があります。

セロトニンは、質の良い夜の睡眠のために非常に重要な物質で、体内では、夜になるとセロトニンをメラトニンに変えて睡眠を促しています。メラトニンの減少は、結果的に不眠症の問題を引き起こします。

結論

もしあなたが朝一杯のコーヒーをこよなく愛するなら、空腹時は避け、必ず朝食の後に飲むようにしてください。