もし、野菜を全く食べなかったらどうなるのか?

2018年1月25日

「ピーマンが食べられない、ニンジンが嫌い」

子供は、食べ物の好き嫌いが激しく、しばしば野菜がのったお皿を見ては、不満を言うものです。

しかし、そのまま野菜を食べないでいると、大人になるにつれて、脳や神経、心臓の働きなどに異変が現れ、さまざまな症状が引き起こされていく恐れがあります。

ここでは、もし野菜や果物を全く食べなかったら、体がどうなるのかについて、科学的な視点で分かりやすく紹介します。

野菜や果物が不足するとどうなるのか

野菜や果物には、ビタミンA、B6、C、葉酸、カリウム、マグネシウム、抗酸化物質といったビタミンやミネラルなどの栄養素がたくさん含まれています。

もし、野菜や果物を食べずに、それらの栄養が不足した場合、体はどうなっていくのでしょうか。

それでは、頭から下に向かって順に、体に表れる影響をみていきましょう。

頭部に表れる影響

頭部にある髪は、乾いて細くぼろぼろになっていきます。

目の視力は落ち、特に暗やみでの視力が著しく衰えていくため、夜間視力を失う可能性さえあります。

ビタミンCの欠乏によって、歯茎は紫色に変色し、歯が抜けることもあります。さらに、ビタミンCは、傷や火傷の治癒を助ける働きがあるので、これが不足することによって、傷がなかなか治らなかったり、適切に治癒できずに傷痕が残ったりします。

精神的には、うつ病や混乱状態、イライラして怒りっぽくなる、過敏症などが、ビタミンB6(葉酸)の不足によって現れるでしょう。

次に、体に引き起こされる異変をみていきます。

体に表れる影響

カリウムが不足すると、不整脈(不規則な心臓の収縮)など、さまざまな心臓の問題につながる可能性があります。

心臓血管系の問題だけではなく、食べ物を消化する胃腸管も正常に働かなくなり、徐々に吐き気や嘔吐、下痢が起こります。

あなたの免疫システムは、ビタミンA、B6、C、および、マグネシウムの不足のためにかなり悪い影響を受け、病気にかかりやすくなります。

そして、カリウムとマグネシウムが不足しているため、筋肉のけいれんを経験するでしょう。

神経系やその他の影響

神経系の問題は、野菜や果物を食べないことが、神経変性疾患(しんけいへんせいしっかん)につながる恐れがあることです。

これは、脳や中枢神経などにみられる運動や認知機能に関係する神経細胞が死んでいく病気(パーキンソン症候群やアルツハイマー病など)です。

また、睡眠は乱れて、睡眠障害を生じやすくなります。

ビタミン類やミネラルは、体のエネルギー生産を助けるため、それらを失うと、いつも疲れたような倦怠感に襲われます。

また、新鮮な果物や野菜の多くは、がん予防に効果的な抗酸化物質やフラボノイド、フィトケミカル(植物由来の有機化合物)などが含まれています。

これらの抗酸化物質がなくなると、がんに侵されやすくなるだけでなく、老化がすすんで実年齢よりも老けてみえるようになるでしょう。

これらの症状はすべて、個人差があり、その人が野菜や果物以外の食べ物で摂取した栄養状況などによって異なるペースで引き起こされていきます。

まとめ

ビタミンC欠乏症のようなものは、ビタミンCをたった1ヶ月摂取しなかっただけでも、重大なダメージを体に与えることがあります。

なかには、「野菜や果物を食べなくても、サプリメントで補えばよい」と考える人がいるかもしれませんが、サプリメントでは、不足なビタミンやミネラルなどの栄養分をすべて補うのは容易なことではありません。

さらに、サプリメントでは、食物繊維やフラボノイド、フィトケミカル、抗酸化物質などが摂取しにくいのが現実なのです。

ビタミンやミネラル不足がもたらす体への影響は、あなたが考えているよりもずっと大きなものであり、科学者の間でもよく議論されている話題のひとつです。

ぜひ、今日からは、毎日の食卓に、新鮮な野菜や果物を取り入れるように努めてみてください。

特定の食べ物を全く食べないのもいけませんが、最近の研究では、14年以上にわたる被験者の調査によって、砂糖を過剰に摂取しすぎた場合も、心疾患で死亡する危険性の増加がみられました。

以上のことから、「食事は栄養バランスを考えて食べること」がどれだけ大切かがよく分かります。