人が外出するのをやめたら、体はどうなるの?

人間は、いつしか死にます。しかし、もし全く外に出なくなってしまうと、早死にしてしまう可能性が高まるようです。

ここでは、人が外出するのをやめてしまった場合、体がどうなっていくのかについて紹介します。

休みの日は、家から一歩も外に出ずに一日中テレビを見て過ごしたり、長時間オフィスで働き、家に帰ってからは、ほとんどの時間を座って過ごすのが日課になっている人は要注意です。

太陽の光を浴びると良い理由

太陽の光は、149,600,000kmも離れたところから、太陽系を介して、地球の大気に降り注ぎます。

私たちは、太陽の光を浴びると、爽快な気分を味わえるだけでなく、体内にビタミンDを生成することができます。これが、太陽ビタミンと呼ばれるものです。

ビタミンDは骨を強くする

ここで、ビタミンDが骨を強くするまでの興味深い工程を紹介します。

  1. 食べ物から摂取したコレステロールの一部は、肌細胞に蓄積されます。
  2. 肌細胞のコレステロールは、太陽の紫外線Bを浴びた後、ビタミンD3を生成します。
  3. ビタミンD3は、血流によって肝臓に到達し、カルシトリオールに変換されます。
  4. その後、腎臓で活性型ビタミンDになります。
  5. 活性型ビタミンDは、食べ物から得たカルシウムの吸収を助けて、骨の成長を促進し、強くしていきます。

このようにして、人は皮膚から太陽の光を吸収して、骨を強くします。

人間は、太陽ビタミンなしでは、骨が弱まって骨粗しょう症になりやすいだけでなく、免疫機能が低下し、癌(がん)や心臓疾患、感染症にもかかりやすくなります。

ビタミンDが不足すると落ち込みやすくなる

様々な研究によって、ビタミンDには、鬱(うつ)病を予防する効果があることが分かっています。

例えば、曇りが続いて、太陽の光を浴びることができないと、「冬季うつ病(ウインターブルー)」と呼ばれる鬱症状を引き起こしやすくなります。

冬季うつ病とは、日常生活に支障をきたすほどの一時的な気分障害で、抑うつ状態や体重増加、不安感が出て、深刻な健康問題を引き起こすこともあります。

秋から冬によく見られる症状で、特に、緯度の高い地域に住む人々は、冬季に日光を浴びる量が少ないため、発症しやすいといわれます。

自然と触れることで脳が活性化する

太陽にあたる効果は、ビタミンDだけではありません。

多くの研究によって、自然の中で過ごすことは、心身によい影響を与えることが分かっています。

人は、自然の中では、「信頼」や「共感(人の気持ちを理解する)」、「愛情」をつかさどる脳の領域がより活性化されて、脳のイメージング能力が洗練されます。

その一方で、自然ではなく、都会の人工的な環境では、恐怖心やストレスと関連する脳の領域が刺激されます。

家の中で座っている時間が多いと早死にする可能性がある

家の中で座って過ごしてばかりいると、2型糖尿病や循環器疾患(心疾患)、脳梗塞などを引き起こしやすくなります。

それは、20万人以上の調査によって分かった「座っている時間の増加と死亡率の相互関係」によって、明らかになりました。

座った姿勢は、同じ姿勢をずっと続けているため、太ももの大きな筋肉を動かすことが無いので、体全体の代謝機能が衰えて、糖や中性脂肪が体にうまく分解されることなく血中に増えてしまいます。また、血流の悪化も招きます。

結果的に、座っている時間が長ければ長いほど、早死にする可能性が高くなります。

以上のことから分かるように、もしあなたが長生きしたいなら、長時間座り続けることを避け、立ち上がって、外に出かけることをおすすめします。